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「良いオーバーテイクもあった」角田裕毅、カナダGP14位も「学習になった」と前向き。専門メディアは「十分に妥当な結果だった」と及第点

THE DIGEST編集部

2023.06.19

カナダGPは14位に終わった角田だが、次戦への糧となったようだ。(C) Getty Images

 F1第9戦のカナダ・グランプリは6月18日に決勝が行なわれ、アルファタウリの角田裕毅は14位フィニッシュとなった。

 予選ではペース不足に苦しんで16番手、さらに他車への妨害行為で3グリッド降格ペナルティーを受けて19番グリッドからスタートした角田は、1周目にピットインしてミディアムからハードにタイヤを替える戦略で一時は13番手までポジションを上げたが、2回目のピットストップでライバルたちのアンダーカットを許し、入賞圏内に入ることはできなかった。
 
 彼はチームの公式サイトを通して、「僕らの積極的な戦略は、バーチャル・セーフティカーが出るまでは機能し、ペースも本当に良かったです。しかし、タイミングは我々にとって有利には働かず、望んだほどポジションを上げられませんでした。そして、その後はペース不足に苦しみました」とレースを振り返り、以下のように続けている。

「車のパフォーマンスは大丈夫でしたが、バルセロナ(第7戦スペインGP)ほどは良くありませんでした。我々が求めていた結末ではありませんでしたが、良いオーバーテイクもできたので、良い学習になりました。今後、ポイントを獲得する可能性を最大限に高めるために、より高い予選順位を獲得するなど、問題のないレースウィークを過ごす必要があります」

 自身のSNSに「今日は幾つか良い動きがありましたが、残念ながらポイントを獲得するには十分ではありませんでした」と投稿した23歳について、チームは「力強い取り組みを見せた」と称賛。また、テクニカルディレクターのジョディ・エッギントンは、「我々は非常に早い段階でユウキをピットに入れさせ、フリーエアを利用してポジションを上げようとした。この戦略はうまく機能し、彼は集団に戻ることができた」と、予選順位を考慮して特別な戦略を採ったことを明かすとともに、彼のその後の苦戦についても言及した。

「古いタイヤを履いていたケビン・マグヌッセン(ハース)に引っかかり、2ストップに切り替えたが、ピット作業に少し時間がかかり、予想していたよりもポジションを落としてしまった。そして最終的に、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)がリードする集団に戻れなかった。ユウキのレースを検証し、1ストップ戦略であればより良い結果を得られたかどうかを判断したい。もし、予選でより高いグリッドを得、平均的な戦略を採れれば、ポイントを獲得できていただろう」
 
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