専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
バレーボール

初選出から3年で“日本のエース”に!東京五輪→イタリア挑戦で急成長した高橋藍が世界を驚かせる【男子バレー】

THE DIGEST編集部

2023.06.24

2020年に代表初選出だった高橋が、3年で頼もしい存在に成長を遂げた。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

2020年に代表初選出だった高橋が、3年で頼もしい存在に成長を遂げた。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 開幕から負けなしの7連勝。絶好調の男子バレー日本代表、個々の力が結集したチームワークもさることながら、ファンタスティックなプレーで世界を魅了しているのがアウトサイドヒッターの高橋藍だ。

【動画】ブラジルを撃破! 高橋藍の好プレー集

 東山高校を卒業して間もない2020年に日本代表へ初選出されたが、当時は「東京オリンピック出場を目指したい」という高橋の目標を聞いても、まだまだ遠いことだと誰もが考えていた。しかし東京オリンピックが1年の延期となり、飛躍的な成長を遂げた彼は19歳で代表入りしオリンピックに出場。主将の石川祐希と同じアウトサイドヒッターとして試合に出場し、29年ぶりのベスト8進出に貢献した。

 さらなる進化を遂げたのは東京オリンピック直後の21年12月。日本体育大学の選手として全日本インカレに出場した高橋は、大会を終えるとイタリアへ。セリエAのパドヴァからオファーを受ける形で、石川と同様に現役大学生でありながら海外リーグを主戦場とした。簡単ではない挑戦ではあるが「東京オリンピックで自分の課題を確認した。パリ・オリンピックでもっと高いレベルに到達するために、海外の高さと戦うことで自分の力をつけたい」と目標を掲げた。
 
 すでにリーグが開幕してからの合流であったために、アウトサイドヒッターとしての評価は上がらず、守備力を買われリベロとして起用される機会もあったが、高橋は腐らなかった。逃したチャンスはもっと大きなものにしてつかめ、とばかりに翌年の22年にもパドヴァへ。しかもシーズン開幕直前にチームへ合流し、開幕から終了までの1シーズンをイタリアで戦い抜いた。

 その覚悟が本物であり、得られた大きさを形にして見せたのがネーションズリーグだろう。石川の対角に入り、ディフェンス面での貢献はもちろんだが、前衛、後衛、攻撃面でもこれまでとは比べ物にならないほどの存在感を発揮した。打点も高くなり、2mを超えるブロックに対しても時に上から決めるなど、イタリアで培ったテクニックを至るところで見せつけている。
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号