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レッドブル顧問も「育成の成功例」と認めた角田裕毅の今後の去就は!? 自身は「明らかに行きたいチーム」と改めて“昇格”への願望示す

THE DIGEST編集部

2023.06.26

2ポイントに留まるものの健闘を見せている角田。今後のレースが注目される。(C) Getty Images

2ポイントに留まるものの健闘を見せている角田。今後のレースが注目される。(C) Getty Images

 今季のF1はここまで8戦を終えたが、アルファタウリの獲得ポイントは角田裕毅がオーストラリア、アゼルバイジャンで10位入賞を飾ったことによる2点だけにとどまっている。

 一昨季(46点)、昨季(27点)の同時期と比べて、大きく成績を落としているイタリア・ファエンツァのチームは、カナダ・グランプリでウィリアムズのアレクサンダー・アルボンが7位フィニッシュで6ポイントを稼ぎ出したことにより、コンストラクターズランキングで最下位に沈むこととなった。
 
 この状況について、同チームの姉妹チームであるレッドブルのヘルムート・マルコ顧問は、F1専門メディア『F1 INSIDER』のインタビューで「我々はアルファタウリの現在のパフォーマンスに満足していないし、彼ら自身も満足していない」と、当然ながら厳しい見解を示しているが、一方でポジティブな面も挙げている。

「しかし、アルファタウリの主な仕事は依然として、若い才能を訓練し、彼らが次のステップに進めるようにすることだ。これは、これまで上手く機能してきたし、ユウキ(角田)のケースは、彼の獲得ポイントはまだわずかではあるものの、今日でも機能していることを示している」

 F1でのキャリア3年目を迎え、課題だった一貫性を身につけ、どのレースでも入賞圏に肉迫する奮闘ぶりを見せている角田。ピエール・ガスリーが去ったチームで重要な役割を担い、新たなチームメイトであるニック・デ・フリースをほとんどのセッションで上回っている日本人ドライバーについて、これまでは厳しいコメントの方が多かったマルコ顧問も、現在では育成の“成功例”として捉えているようだ。

「アルファタウリが今季改善することを期待しており、将来に向け、許容範囲内でレッドブル・レーシングとの協力を拡大し、より多くのリソースを提供できるようにする予定だ。そのため、チームの一部は英国に移ることになるだろう」と、アルファタウリの今後についても明かされたが、このチーム再建策に角田がどこまで関わることになるのかが気になるところである。

 というのも、今季のパフォーマンスの向上により、マルコ顧問に限らず、多くの関係者が角田を高く評価しており、そのひとりであるアルファタウリのフランツ・トスト代表は先日、「2025年のレッドブル昇格に向けて準備が整うだろう」と発言。セルジオ・ペレスの契約満了とともに、角田が王者マックス・フェルスタッペンの新たなチームメイトとなる可能性を示唆している。
 
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