レッドブル顧問のヘルムート・マルコ博士が、姉妹チームであるアルファタウリが来季より新たな名称となることを明らかにした。

　オーストリアの日刊紙『Kleine Zeitung』に対し、彼は「アルファタウリは2024年、ローラン・メキース（チーム代表）とピーター・バイエル（CEO）という２人の新しいリーダーを迎えることになる」と語り、さらに「新しいスポンサーと新しい名前が生まれるだろう」と付け加えた。

【PHOTO】各チームニューマシンを発表！2023年シーズンを戦うＦ１全チームの新車を一挙紹介！ 　また、新たなチームの方向性も示し、「明確だ。レギュレーションが許す限り、レッドブル・レーシングに従う。独自で車をデザインするというのは、間違ったやり方だ」と断言。以前、アルファタウリ売却の話が持ち上がった際、マルコ顧問はドイツのF１専門サイト『Formel1.de』に対して「レッドブルのジュニアチームとして今後も運営される」と語り、ここでも「レッドブルとのシナジーを最大限に利用する」と明言するとともに、名称変更の可能性も示唆していたが、それが実行されるということである。

　フランスのモータースポーツ専門サイト『Motorsport.NEXTGEN-AUTO.com』は、「名前が『トロロッソ』に戻るということか？　おそらく。確かなことは、今後のアルファタウリの車は（レッドブルの今季の車である）『RB19』のように見えるはずだということである」と報じているが、果たしていかなる名称となるのだろうか。

　新名称、新体制で新たなシーズンを迎えることとなったイタリア・チーム。そこで気になるのは、ドライバーのラインナップだが、マルコ顧問は現在のドライバーである角田裕毅とニック・デ・フリースについて、「基本的に、ユウキは非常に良いシーズンを送っているが、残念なペナルティーがあった。しかし、パフォーマンスは良い。一方のデ・フリースに関して、我々は満足していない」と、対照的な評価を下している。

　８戦を終えた今季ここまで、マックス・フェルスタッペンが６勝、セルジオ・ペレスが２勝と、レッドブルが全勝を飾っているのに対し、“ジュニアチーム”のアルファタウリは角田のオーストラリア、アゼルバイジャン10位入賞による２ポイントに止まっており、コンストラクターズランキングでは、前回のカナダ・グランプリではアレクサンダー・アルボンの７位入賞で６ポイントを獲得したウィリアムズに逆転され、最下位転落の憂き目に遭ってしまった。