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妖精ザギトワが今度はフェンシング初挑戦で元五輪金メダリストに劇的勝利! アンチの批判には「私は私の人生を生きるだけ」

THE DIGEST編集部

2023.07.02

最近は怒涛のイメチェンを繰り返している21歳のザギトワ。マルチな活躍を続けている。(C)Getty Images

 妖精のチャレンジの歴史にまた新たな1ページが刻まれた。

 ロシアのスポーツメディア『Sport24』が伝えたのは、平昌五輪・女子フィギュアスケートの金メダリストであるアリーナ・ザギトワの近況だ。現地7月1日の「スポーツの日」にメイン会場であるルズニキ・スタジアムの特設スタンドに登場。なんとフェンシングの純白キットを纏って大観衆の前に立ったのだ。
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 そして行なわれたのが、シドニー&アテネ五輪で女子団体金メダルに輝いた往年の名手、カリーナ・アズナブリアン氏とのシングルマッチ。48歳の元女王は開始前からザギトワにフェンシングの手ほどきを施し、試合中も小声でアドバイスを送ると、司会者から「私語をすると失格にしますよ!」と叱責されて笑いを誘った。

 試合はエンタメ感たっぷりの展開で、14対14から最後はザギトワがポイントを叩き出して勝利。21歳のオリンピアンは「フェンシングは素晴らしいスポーツ。1秒1秒が緊迫した勝負の世界で、本当に新しい経験でした」と語り、「今日初めて剣を手にしましたが、私の腕にはすごく重くて疲れました」と本音も吐露。「まさか勝てるとは思ってなくて(笑)。この場を盛り上げてくれたカリーナに感謝したい」と続けた。イベント後にはアイスリンクに向かい、エキシビションの一曲を披露したようだ。

 フィギュアスケートの競技者としては、2019年秋からおよそ4年間も公式大会にエントリーしていないザギトワ。事実上の引退状態ながら、ロシア政府直轄の大学でジャーナリズムを学びながら、アクティブにさまざまな分野で活躍している。

 テレビの人気アイスショー番組で司会に抜擢されたのを皮切りに、1年前の「スポーツの日」では本格的にボクシングに挑戦。モデルとして世界的なファッション誌のグラビアを飾り、北京五輪では国営放送のアンバサダーを務め上げ、テレビにCMに引っ張りだこ。今年に入ってからもミュージカルの主演を演じ切り、歌手としてステージデビュー、さらにサッカースタジアムで行なわれたイベントではDJに扮してファンを驚かせた。
 
 国民的人気を誇る一方で、アンチからの批判の声も後を絶たない。自由奔放な言動を快く思わない人びとからのバッシングだ。この点について問われたザギトワは、「以前は憎悪に対して衝動的に反応していました。もし彼らが正しくて、本当に何もできなかったらどうしようって思い悩んでいましたね」とコメントし、次のように想いを明かした。

「でも、ある時から考え方が変わったんです。自分の殻に閉じこもっているだけでは、それ以上の成長は望めないと。批判する人たち、見ず知らずの他人に何を言われようと、私は私の人生を生きるだけだと感じたんです。何をすべきかは私自身が決めることですから」

 最近は代名詞だった黒髪をブロンドに変え、SNS上でも水着姿を再三披露するなど、清純なイメージからのイメチェンが顕著だ。ロシアのメディアもファンもそんなザギトワの挑戦と変化を楽しんでいるように映る。

構成●THE DIGEST編集部

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