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「現状で最高の状態」本多灯が200mバタフライ予選で全体1位通過!悲願の金メダルへ視界良好「やるしかない」【世界水泳】

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2023.07.25

本多は200mバタフライ予選で全体1位通過を果たし、好調さをアピールした。(C)Getty Images

本多は200mバタフライ予選で全体1位通過を果たし、好調さをアピールした。(C)Getty Images

 水泳の世界一決定戦「世界水泳」は競泳3日目が行なわれ、東京五輪銀メダリストの本多灯が男子200メートルバタフライ予選に出場。1分54秒21の好タイムで全体1位通過。夜の準決勝進出を決めた。

 本多は予選最終組の5組に登場。大歓声に包まれるなか、勢い良くスタート台から飛び出すと、トップ争いを繰り広げる。前半を2位で折り返し、さらにスピードを上げていき150メートルのターンで頭ひとつ抜け出すと、会場は大きな拍手で銀メダリストを盛り立てる。本多は勢いそのまま、トップフィニッシュ。電光掲示板で1位を確認すると、納得した表情でプールから上がった。
 
 本多はレース後、「予選からしっかりいきました。53秒台を出したかったが、及第点」と振り返り、「現状最高の状態にもっていけてると思う。さらに磨きをかけて頑張りたい」と好調さをアピールした。

 23日の400メートル個人メドレーでは予選で敗退。決勝では21歳のレオン・マルシャン(フランス)が「水の怪物」と称されたマイケル・フェルプス(米国)の持つ世界記録を15年ぶりに塗り替える驚異的なタイムで優勝した。「衝撃を受けた」と語り、「こんな奴と勝負するのかと思ったが、2バタ(200メートルバタフライ)は違うレースになると思う」と気持ちを切り替えて、この日に臨んだ。

 本命種目では五輪メダリストとしてのプライドもある。「やるしかないと思う。予選、準決勝とベストを出していくしかない」と不退転の決意で頂点だけを狙う。​​​​​

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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