WBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチが７月25日、東京・有明アリーナで行なわれ、挑戦者の井上尚弥が王者のスティーブン・フルトン（米国）を８回TKO勝ちで下し、日本人初となる２階級での王座統一の偉業を成し遂げた。

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　試合後、井上は「みなさん、本当にありがとうございました。このスーパーバンタム級タイトルマッチに挑むことが正式に決定して、それに向けて自分はひたすら練習に励んできました。その中で、自分の練習中の怪我で、一時（タイトルマッチの）延期ということになり、それを関係者やフルトン陣営のみなさまが、延期を快く受け入れてくれたので、きょうを迎えることができました。本当にありがとうございました」と、第一声で感謝を表明した。

　バンタム級からスーパーバンタム級に階級を上げたことについては、「すごくスピードもパワーも乗り、充実した試合をこなせた。それでもまだ初戦ということで、練習中でもこうしたほうがいいんじゃないか、ということも見えてきました。リカバリー方法だったり、減量だったり、改善できるところが山ほどあると思うので、このスーパーバンタム級でまだまだ強い姿を見せられるんじゃないかなと思います」と手応えを掴んだようだ。

　そして、「自分が思う、スーパーバンタム級最強のフルトンを８ラウンドで倒すことができたので、（自分が）スーパーバンタム級最強と言えるんじゃないかなと思います」と力強く語った。
  　さらに「ただ、僕が持っているベルトは２本です」と切り出した井上は、「この会場に（WBA＆IBF王者のマーロン・）タパレスがいるということで、次戦、スーパーバンタム級で４団体統一戦をしたいと思います」と切り出すと、リングに上がったタパレスは、「自分がチャンピオンだと示したいので、ぜひナオヤ・イノウエと試合がしたい」と呼応。井上は「今年中にベルトを懸けて戦いましょう」と話し、４団体統一のビッグマッチが決定した。

構成●THE DIGEST編集部

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