新日本プロレスは『G1クライマックス33』7.25東京・後楽園ホール大会が開催され、メインイベントではAブロック公式戦でIWGP世界ヘビー級王者のSANADAと清宮海斗（プロレスリング・ノア）が対戦した。清宮は海野翔太と引き分けているが、ここまで両者ともに黒星はない。

　SANADAも清宮も、武藤敬司の弟子という共通点がある。清宮は「このブロックはSANADA以外興味がない」とまで言い切っており、気合い十分で挑んだ。

　ヘビー級の闘いとは思えないほどスピーディーかつスリリングな攻防を繰り広げた両者。時間はあっという間に残り時間3分に。ここでSANADAがラウンディングボディプレスを放つも清宮が返し、着地したSANADAは膝を痛めてしまう。清宮はすかさずシャイニングウィザードを放つが、SANADAはエルボーを打ち込みエルボー合戦へ。

　残り1分。ここからさらに激しい攻防に発展するも、清宮がフランケンシュタイナーを決めたと思った矢先、SANADAがシャイニングウィザードを放ち、残り2秒を残してカウント3。SANADAが無傷の4連勝、客席からは両選手への拍手が止まらなかった。
  　試合後、SANADAはリング上で「全勝優勝」を明言すると、バックステージでは「いや、凄いよ。一人でこのリングに乗り込んで来て、あの若さで闘っている姿はカッコ良かったよ」と賛辞の言葉を送る。

　続けて、「初めてだからね。また続きがあるんじゃない。今日は楽しかったです」と清宮を称えると、「最後のシャイニングもギリギリで勝ったようなもんなんで、チャンピオンとしてもっとガッチリ勝った方がいいんだろうけど、それぐらい手こずっちゃいました。またやろうぜ！」と再戦をアピールした。

　IWGP世界王者相手に、強烈な爪痕を残した清宮は悔しさとダメージからノーコメントだったが、この試合を後楽園で見られたのは貴重だったと言ってもいいだろう。プロレス界の未来を担う二人の再戦に期待したい。

◆新日本プロレス◆
『G1クライマックス33』
2023年7月25日
東京・後楽園ホール大会
観衆　1471人（札止め）
▼『G1クライマックス33』Aブロック公式戦（20分1本勝負）
【4勝0敗・8点】○SANADA（19分58秒　片エビ固め）清宮海斗●【2勝1敗1分け・5点】
※シャイニングウィザード

文⚫︎どら増田

【動画】残り２秒で決着!!SANADAvs清宮海斗の激闘をチェック

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