格闘技・プロレス

「続けないといけないのか?」右目負傷の神龍誠が会場のブーイングに動揺!?ノーコンテストに本音吐露「とんでもない決断しちゃったかな」【超RIZIN.2】

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2023.07.30

堀口(左)の指が右目に入ってしまった神龍(右)。試合続行不可能となり、日本人対決はノーコンテストに終わった。写真:鈴木颯太朗

 23歳の若きファイターが、苦しい胸中を吐露した。

 7月30日、さいたまスーパーアリーナで開催された『超RIZIN.2』。第4試合は、ベラトールフライ級王座決定戦が行なわれ、堀口恭司と神龍誠による注目の日本人対決は、堀口の左手指が神龍の目に入る偶発的なアイポークにより、試合が一時中断。その後、神龍が試合続行不能となり、1ラウンド25秒でノーコンテストに終わった。
 
 消化不良となった試合に会場からはブーイングが沸き、裁定に納得のいかない一部ファンからは怒号が飛んだ。堀口は納得いかない表情でゲージから去り、神龍はタオルで頭を覆った。

 23歳のファイターは右目に氷をあてながら会場に姿を現すと、「やってしまった。あれは続けなくちゃプロじゃないなと思った」と肩を落とした。指が目に入った瞬間は「右目が見えなかった」と話し、なんとか回復を図ったが「片目が見えなかった。攻撃されたら見えないので、このままやったらまずいと思った」と説明。リングドクターからも「角膜が傷ついている」と指摘され、無情の結果を受け入れるしかなった。

 ところが、会場で起きたブーイングを聞くと「とんでもない判断しちゃったのかな。やらなきゃいけないかなと思った」と動揺。「(観客席から)『やれよ!』みたいな声が聞こえて、やばいと思ってレフェリーに『やります』って言ったら、もう手遅れでした」と無念さを隠せなかった。
 
 一方の堀口は「本当に見えないのであれば、やるべきじゃない」とノーコンテストに理解を示す。また、神龍の心情も思いやり「非難されるべきではない?そうですね。そう思います」とかばい、若武者との再戦を問われると「もちろんやりたいです」と期待した。

 ベラトールのスコット・コーカー代表は2人の再戦を示唆するコメントを残しており、神龍も「日本人最強対決をすごい楽しみにしていたと思う。もう一度組まれるように頑張りたい」と仕切り直しを希望した。

 思わぬ形で幕切れとなったベラトールの新タイトルマッチ。再び日本人対決が実現できる日を期待したい。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

【動画】まさかのノーコンテスト!堀口恭司vs神龍誠をチェック

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