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「正直、モチベーションの問題もあった」東京五輪での“亡命騒動”から2年、ベラルーシ女子がポーランド代表として世界陸上を駆け抜けた

THE DIGEST編集部

2023.08.25

ベラルーシ出身のツィマノウスカヤ。東京五輪から2年、今回の世界陸上ではポーランド代表の一員として出場を果たした。(C)Getty Images

ベラルーシ出身のツィマノウスカヤ。東京五輪から2年、今回の世界陸上ではポーランド代表の一員として出場を果たした。(C)Getty Images

 2年前の東京五輪で話題を集めたアスリートが、晴れて国際舞台への復帰を果たした。

 ハンガリー・ブダペストで開催されている世界陸上。今大会に短距離のポーランド代表として参戦しているのが、クリスツィーナ・ツィマノウスカヤだ。ベラルーシ出身の26歳は、東京五輪でベラルーシ代表のコーチ陣とのトラブルから強制送還を命じられたが、羽田空港で当局に保護された。そのまま身の危険を世界に訴えて亡命を希望し、数日後にポーランドが亡命先に決まって出国。あのドタバタ劇から2年が経過したのだ。
【動画】世界陸上に“ポーランド代表”で臨んだツィマノウスカヤが女子200m準決勝で激走!

 通常ルールであれば、国籍の変更には3年を要するところ、ツィマノウスカヤはいわば特例で認可された。それが発表されたのが今月6日。「世界陸上に出られるかもれない」と自身のSNSで急転直下の展開に言及していたが、今回100メートルと200メートルのエントリーを果たしていた。

 8月20日の女子100メートルは予選敗退。自己ベストである11秒04にはほど遠い11秒32で、本領を発揮できなかった。そして迎えた23日の女子200メートル。予選6組を5位で終えたがなんとかタイムで準決勝に進出する。翌24日の準決勝は2組の最下位に沈んだものの、しっかり爪痕を残す懸命の走りを披露した。
 
 大会直前に英紙『The Guardian』の取材に応じたツィマノウスカヤは「正直言って、モチベーションの問題もあった。東京のあと、私にはスポーツのキャリアを続けるモチベーションがなかった」と明かすなど、苦難の2年間を振り返った。

 そのうえで、「私の夢は、もう一度オリンピックの舞台に立って、自己ベストを更新してメダルを獲ること。もちろん(200メートルの)表彰台をジャマイカの選手たちが埋め尽くすのは分かっているわ。でも挑戦を諦めない。パリがダメなら、次の(2028年)のロサンゼルスだってある。22秒00を叩き出したい」とも話していた。

 200メートルの自己ベストは今年に入ってから記録した22秒75。今大会のツィマノウスカヤは予選が22秒88で、準決勝が23秒34だった。パリ五輪における女子200メートルの参加標準記録は22秒57となっている。

構成●THE DIGEST編集部

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