「今日だけは、本当に世界で一番幸せです」

　現地８月25日に開催された、世界陸上ブダペスト大会の女子やり投げで金メダルに輝いた北口榛花（JAL）が興奮気味にインタビューに応えた。

 【動画】金メダルに輝いた北口！最終試技でビッグスローを披露する様子

　１投目からコンスタントに60メートルを超える投擲を見せたものの、最終試技前にはメダル圏外の４位に後退していた北口。それでも集中した様子で６投目に力を込めると、やりは大きな弧を描き66メートル73の地面に刺さり、大逆転での優勝を決めた。

　これには試合後、「もう興奮し過ぎちゃって、よく分かってないんですけど、最後の投擲で自分が投げられると信じてよかったなと思いました。５投目までで終わっていたら本当に後悔すると思っていたので、必死に投げてよかったと思います」と喜びを爆発させた。

　そして「（世界一のタイトルは）本当はもっと時間がかかると思っていたんですけど、こうして獲ることが出来て、今まで頑張ったのが本当によかったなと思います。『自分が必ず歴史をつくる』と決めてここに来た。本当に辛いことは沢山あったんけど、でも今日だけは、本当に世界で一番幸せです」と感慨深げに口にした。
  　最終試技の前の心境について問われると、「自分が４位に落ちていたので、これだと去年の分やり返されたなと思ったので、絶対に自分が１番になると思って、６投目に必ずいい記録が出ると思って、ピットに立ちました」と振り返ったうえで、改めて今の気持ちを語った。

「両親も来てくれましたし、チェコで一緒に練習しているチームメイトも来てくれましたし、コーチの家族も来てくれて、チェコからもたくさん応援してくれていると聞いた。なかなか皆が一度に集まれる機会はないので、その前で金メダルを獲れたことが凄く嬉しいです」

　そして「この後もシーズン続きますし、来年はオリンピックもあって、次は（25年には）東京の世界陸上もあるので、トップでい続けることは簡単ではないですが、出来る限りトップでいられるように努力したい」と意気込むと同時に、「そのために皆さんも応援してくれたら嬉しいです」とファンに呼びかけた。

構成●THE DIGEST編集部
【画像】女子やり投げで北口榛花が金メダルの快挙！ 歓喜の瞬間を厳選ショットで特集！

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