日本女子初の金メダリストに、熱い視線が注がれている。

　現地８月25日、世界陸上の女子やり投げ決勝が行なわれ、北口榛花（JAL）が金メダルを獲得。最終６投目で66メートル73の超ビッグスローを決め、同大会の陸上トラック・フィールド種目で日本女子選手が初めて世界女王に輝いた。

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　５投目が終わって４位。メダル圏外で迎えたラストの投てきに最大のドラマが待っていた。集中力を高め、渾身の力で投げた槍は北口の絶叫とともに最高のスローを繰り出した。暫定首位に立っていたルイス・フルタド（コロンビア）の65メートル47を大きく上回る、66メートル73の大記録で逆転トップに立つと、会場はまさに騒然。トレードマークの笑顔が弾けた北口は、飛び跳ねて喜びを表現した。

　このあと後続が記録を伸ばせず、北口の金メダルが確定すると会場は再び熱狂に包まれ、25歳の日本人アスリートへの拍手喝采が巻き起こった。
  　ドラマチックな逆転劇に五輪メダリストも興奮を隠せない。

　2016年リオ五輪の男子マイルリレーでジャマイカの銀メダルに貢献し、現在は母国で陸上のフィールドリポーターを務めるフィッツロイ・ダンクリー氏は自身のX（旧ツイッター）を更新。「ハルカ・キタグチが決勝で超ビッグスローだ!!」と最終６投目で飛び出した飛距離に驚愕。「やり投げで、彼女は66.73メートルで優勝した！」と綴り、この種目での日本女子初の金メダリストを「本当にすごい！」と称えた。

　昨年のオレゴン大会（米国）では６投目で３位をわずか２センチ上回り、銅メダルを掴んだ北口。やり投げ大国のチェコで武者修行を積み重ね、自分を信じ続けた結果、ついに誰もが認める世界女王の座に到達した。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】金メダルは北口榛花！最終試技で”ビッグスロー”！

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