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世界最速女王の取材対応に海外メディアが苦言!品格に疑問を呈す向きも「白人は無視して通り過ぎる」【世界陸上】

THE DIGEST編集部

2023.08.28

100mの世界女王リチャードソンは400mリレーでアンカーを担い、米国の金メダル獲得に貢献した。(C)Getty Images

 若き新女王の品格が波紋を呼んでいる。

 現地8月27日、ハンガリー・ブダペストで開催されていた世界陸上が9日間の激闘を終え、幕を閉じた。トラック・フィールドで魅せた超人たちのパフォーマンスは連日多くの感動を与えた。

 そのなかのひとりが米国の23歳、シャカリ・リチャードソンだ。全米女王として臨んだ今大会、彼女は20日の100メートル予選から登場すると、前評判通り決勝まで駒を進めた。

 初の大舞台は大外9レーンからスタート。3連覇を目指すシェリーアン・フレーザープライス(ジャマイカ)や東京五輪銅メダリストのシェリカ・ジャクソン(ジャマイカ)など強敵がいるなか、後半からぐんぐんスピードを上げ、ぶっちぎりの速さでトップフィニッシュ。大会新記録(10秒65)で初の金メダルを掴んだ。

 さらに世界女王は、4×100メートルリレーでも異次元のスピードを見せる。米国のアンカーを担ったリチャードソンはトップでバトンを受け取ると、猛追するジャマイカを振り切り1位。母国に2大会連続の金メダルをもたらした。

 魅力は強さだけではない。おしゃれにも気を遣う23歳は、ド派手なヘアスタイルと色鮮やかなネイルなど、競技以外でも話題を提供。屈託のない笑顔を見せるヒロインには至極当然、海外メディアからも注目を浴び、レース後には多くの記者からインタビューが殺到した。
 
 ところが、インタビューゾーンでの彼女の立ち振る舞いが、小さくない物議を醸しているようだ。レース後、同エリアに現れた彼女は「No, thank you!(結構です)」と連呼しながら一部メディアをスルー。そして、自国のインタビュアーの前には立ち止まり、質問に答えていたのだ。

 現地からは、リチャードソンの不公平な対応に不満の声が上がった。ジャーナリストのダナ・アバクロンビー氏は「シャカリは過去から学び、黒人記者以外にはインタビューに応じないようだ」とSNS上で苦言を呈した。他にも、ニュースメディア『teawithtia』は「白人は無視して通り過ぎるのに、黒人には100メートル後もインタビューを受けている」と吐き捨て、「また"No"だ。最近の彼女の白人差別は、どうしたんだ? ひどすぎる!」とお手上げの様子だった。

 今大会で最速の称号を得たリチャードソン。世界女王の品格が問われている。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】「No thank you!!」世界最速女王がインタビュー拒否!

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