マラソン・駅伝

「誤ったメッセージを与える!」新谷仁美が女子マラソンの“美談報道”に危機感を訴え!「すべての人がやめるべき」【世界陸上】

THE DIGEST編集部

2023.08.28

新谷は連日にわたりSNSで危機感を訴えている。(C)Getty Images

 女子マラソンで日本歴代2位の記録を持つ新谷仁美(積水化学)が8月27日、自身のX(旧ツイッター)を更新。前日、ハンガリー・ブダペストで行なわれた陸上の世界選手権女子マラソンについて、自身が投稿した内容に補足を付け加えた。

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 現地時間8月26日、松田瑞生(ダイハツ)が、足の怪我が完治していないなかで、42.195キロを完走した。日本人トップとなる2時間29分15秒をマークし、13位でフィニッシュしたものの、その後ひとりで歩くこともままならない状態になっていた。

 そんななか、新谷はこのような現実を"美談"として伝えるのは良くないと訴えていた。

「体調不良や怪我を抱えながらでも走った、と美談にしようとする人いるけど、美談で済まされる問題じゃない。『怪我をしてでも走らないといけない』っと思ってしまう選手が出てくるのでやめていただきたいです。走る、走らないを選ぶのは選手本人だけど、周囲がそれを良しとするのは違うと思います」

 そして、危機感を覚えた35歳は日を改め、次のように呼びかけている。
 
「走る決断をした選手やサポートしている各チームに対してのコメントではありません。私でも同じ決断をしていると思います。ただそれを美談として伝えることは本来スポーツが伝えるべきものとかけ離れていて、『怪我をしても頑張ったほうが良い』という誤ったメッセージを社会に与えることになると思っています。それは、アスリートを含めスポーツに関わるすべての人がやめるべきです」

 この投稿にはフォロワーからも賛同の声が続出。「めっちゃ分かるな」「私も同意見です」「高校野球にも当てはまるよね」「日本人は根性論とか嫌う癖にそー言う所美談にしたがるんだよね~」「レースにベストに持っていくのもプロですね~」など、様々なコメントが寄せられている。

構成●THE DIGEST編集部

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