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格闘技・プロレス

「誰も王者と認めてねぇんだよ!」EVILがSANADAから“強奪”したベルトで殴打の暴挙! 饒舌止まらず「新日本は俺のモン!」と理不尽発言

どら増田

2023.09.09

SANADAから強奪したベルトを堂々と掲げるEVIL(中央)。マイクパフォーマンスも饒舌だった。写真:新日本プロレスリング

SANADAから強奪したベルトを堂々と掲げるEVIL(中央)。マイクパフォーマンスも饒舌だった。写真:新日本プロレスリング

 新日本プロレスは『Road to DESTRUCTION』開幕戦、9.8東京・後楽園ホール大会を開催。メインイベントでは、Just 5 GuysのSANADA&タイチと、H.O.TのEVIL&SHOが対峙した。

 実は、両陣営の因縁は深い。去る8.13東京・両国国技館大会で、両ユニットは8人タッグマッチで激突した。凶器攻撃でやりたい放題のSHOがタイチからフォール勝ちを収め、タイチが保持しているKOPW王座を強奪して挑戦を表明。さらに、先月激闘の幕を閉じた『G1クライマックス』決勝トーナメント準々決勝では、SANADAを破ったEVILが、同選手が保持するIWGP世界ヘビー級王座のベルトを強引に奪い取る暴挙に出た。

 この結果、SANADAは10.9両国大会でEVILと、タイチは9.24兵庫・神戸ワールド記念ホール大会でSHOの挑戦を、それぞれ受けることになった。今大会は、タイトルマッチが決定してから最初の前哨戦となる。

 会場は異様な雰囲気のなか、まずEVILとSHOはディック東郷を従えながら、強奪したベルトを持って入場。しかも、EVILはチャンピオン姿のTシャツを着用してきた。そんな2人には、観客から早くもブーイングが発生。一方のSANADA&タイチはTAKAみちのくを従えて、丸腰で入場。リング上でEVILは、SANADAに“強奪”したベルトを掲げて挑発した。
 
 試合は、リングを登り降りしながら焦らすSHOに苛立ったSANADA組が場外戦を仕掛けるも、EVILはタイチを、SHOはSANADAを滅多討ちにする。リングに戻ると、SANADA組が連係を見せるも、EVILはレフェリーを巧みに倒しながら東郷を介入させるなど優位に試合を進める。

 最後はEVILがIWGP世界ヘビー級のベルトを手にすると、タイチが制止しようとするが、振り向くとSHOがスパナ攻撃でタイチを排除。EVILはベルトでSANADAを殴打してから、必殺のEVILを決めてカウント3を奪った。

 襲撃を止めないH.O.TにJust 5 Guysの金丸義信とDOUKIが救出に入るも、H.O.Tはイスをリング中央にセットしてEVILがどっかりと座る。場内からの「帰れ」コールを打ち消すかのようにEVILらは「うるせえんだよ、このヤロー!」と一蹴する。

 続けて、「おいSANADA。オメェのことなんて、誰もチャンピオンと認めてねぇんだよ!」と王者に罵声を浴びせる。EVILの勢いは止まらず、「チャレンジャーの癖に情けねぇもんだなぁ。ベルトはここにあるんだよ。この会社は俺の会社なんだよ! オメェらみたいなクズの集まりはな。今シリーズで終わりにしてやるよ! 分かったか、よく覚えとけ!」と会場のファンから大ブーイングが沸き起こるなか、一方的なマイクアピールをして、客席に悪態をつきながら引き揚げた。

 バックステージでも、EVILの饒舌は止まらない。「この会社は俺のモンなんだよ! 新日本プロレスは俺のモンなんだよ! 分かったか?ガタガタブーブーうるせぇんだテメェら! 文句あるやつは全員潰してやるからな。よく覚えとけ!」と理不尽な発言を繰り返した。

 はたしてSANADAは10.9両国大会でIWGP世界ヘビー級王座を防衛し、今夏G1クライマックスの覇者・内藤哲也が待ち構える来年1.4東京ドーム大会のメインイベントに駒を進められるのか。早くも暗雲が立ちこめている。

◆新日本プロレス◆
『Road to DESTRUCTION』
2023年9月8日
東京・後楽園ホール
観衆 1087人
▼タッグマッチ(30分1本勝負)
●SANADA&タイチ(17分06秒 片エビ固め)EVIL○&SHO
※EVIL

文⚫︎どら増田

【動画】SANADA&タイチ vs EVIL&SHOのW前哨タッグマッチ!

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