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角田裕毅、大幅アップデートに「確実に改善されている」と好感触も、ソフトでのグリップ低下の解決が急務…“闖入者”には「やばい!」【シンガポールGP】

THE DIGEST編集部

2023.09.16

FP1では9番手、FP2では16番手となった角田。アップデートの効果は感じているようだ。(C) Getty Images

 F1第15戦のシンガポール・グランプリが開幕し、6月18日には2回のフリー走行(FP1、FP2)が実施された。

 この週末に大幅なアップデートを導入したアルファタウリの「AT04」を駆る角田裕毅は、FP1では25周を走行して全体の9番手となる1分34秒042のベストタイムを計測するという好スタートを切り、FP2(27周回)でもミディアムタイヤでは3番手につける好パフォーマンスを発揮。しかし、ソフトタイヤでの走行ではタイムが伸び悩み、1分33秒477で16番手に止まっている。
 
 初日を終えた後、角田はチームの公式サイトを通して、「全体的に、今日はまずまずでしましたが、終わりに近づくにつれて、ミディアムタイヤと比較してソフトタイヤのグリップが低下し、より大きな進歩を感じられなかったので、何が起こったのかを調べる必要があります」と振り返り、さらに以下のように続けた。

「シンガポールは他のサーキットとは全く異なる、ユニークなコースなので、我々のアップデートがどれだけ効果があるのかをすぐに知るのは難しいです。車は確実に改善されており、特にリアサポートが向上しましたが、予選でさらに詳しいことが分かるでしょう。フィーリングも良く、明日再び出走できることを楽しみにしています」

 チームはSNSに、FP1については「悪くないスタート」、そして初日を「幾つか新しい空力コンポーネントのテストができ、ポジティブな週末の幕開けとなった」と投稿。チーフ・レースエンジニアのジョナサン・エッドルスは、「今日の主要な目標のひとつは、アップデートに関連するパフォーマンスを確認し、データを収集するとともに、それらを最適に活用する方法を見つけることだった」と明かし、こちらも「全体的に週末のスタートはポジティブなものとなった」と評して、各セッションにも言及している。

「FP1では、周回数を最大限に増やし、徐々にペースを上げることに集中した。高い路面温度とグリップが少ないコースでも、パッケージが機能していることを確認でき、両ドライバーが車に満足していることが分かった。FP2では微調整を行ない、ミディアムタイヤでのパフォーマンスは、正しい方向に進んでいることを示したが、ソフトタイヤでの走行では、リアム(・ローソン)はタイムを短縮したが、ユウキはグリップに苦しんで、ほとんどタイムは上がらなかった。これは明日、取り組む必要がある課題だ」
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「ローソンは再びチームメイトを上回った」

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