ラグビーの母国を向こうに回して果敢に挑んだが、壁はやはり分厚かった。

　現地９月17日、フランス・ニースで開催されたラグビーワールドカップ2023のプールＤ第２戦、日本代表は強豪イングランドと対戦。前半を９対13で折り返し、後半も一時は１点差に詰め寄るなど肉薄したが、終盤に３トライを奪われるなど一気に突き放されて力尽きた。終わってみれば12対34で敗れ、今大会初の黒星を喫している。
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　プールＤ注目の一戦を速報で報じたのがフランス全国紙『Le Monde』だ。「イングランドは過去４試合で３枚のレッドカードをもらっていたが今日は無事に15人で戦いを終え、しかもボーナスポイントまで獲得した。ニースに大挙してやってきたサポーターも大いに満足しただろう」と伝え、「前半は低調な出来だったイングランドだが、後半は日本が疲れたところで戦法をキック主体から力強く繋ぐ形へと変化させて勝負をつけた。（初戦の）アルゼンチン戦よりもぐっとコンディションを高めてきた印象だ」と評した。
  　かたや日本代表に対しては「イングランドを相手に真の抵抗をみせるなどよく健闘した。だが徐々にイングランドの巧みな試合運びに呑み込まれ、体力を消耗させられると、終盤は相手の怒涛の攻撃を食い止められずに４トライを献上。ボーナスポイントを阻止できなかった」と記し、「（チリに勝利した）先週末の日本はどこに行ったのか？　チリとイングランドでは力量差がかなりあるとはいえ、この日のブレイブ・ブロッサムズはあまりにも攻守にミスやファウルが多く、流れを掴み切れなかった」と論じている。

　日本は第２戦を終えて１勝１敗の５ポイント。２連勝のイングランドが９ポイントでプールＤの暫定首位に立った。プールＤはほかにアルゼンチン、サモア、チリが同居。日本は現地29日の次戦でサモアと対戦する。

構成●THE DIGEST編集部

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