イングランド戦におけるひとつの分岐点となったプレーだ。

　現地９月17日、ラグビーワールドカップ2023のプールＤ第２戦で日本代表はイングランドと対戦。前半を９対13で終えて、後半も一時は１点差に詰め寄るなど健闘をみせたが、終盤に２つのトライを許して一気に突き放され、12対34の敗北を喫した。
【動画】ノックオンじゃない！ イングランド代表のマーラーがモヒカン頭で貴重なトライをもたらす！

　その後半16分だった。日本が12対13で凌ぎながらイングランドの猛攻に耐える時間帯。イングランドはSOのジョージ・フォードのパスをFBフレディー・スチュワートがファンブルしてしまう。そこに飛び込んできたのがプロップのジョー・マーラーだ。マーラーに当たったボールが前方に転がったため、日本はノックオンかと一瞬足を止めてしまうが、それを拾ったロックで主将のコートニー・ローズがしたたかにトライを決める。

　TMO（ビデオ判定）が入り、トライが認められた。球はマーラーの手や腕ではなく頭に当たって落ちていたことが確認されたのだ。日本にとっては手痛い「７点」が追加され、以降は自陣で守備に忙殺される時間が続き、結果的に得点を奪えないままノーサイドを迎えた。
  　大会公式Ｘ（旧ツイッター）はこのマーラーが絡んだシーンをユーモアたっぷりに紹介。「マーラーの魔法のモヒカンだ」と背番号１のヘアスタイルをいじりつつ、「ジョー・マーラーがいかにもジョー・マーラーらしいアシストを決めた。頭でコートニー・ローズに通したのだ」と泣き笑いの絵文字つきで伝えた。同じく公式インスタグラムでは「まばたきしたら見逃しちゃうかも」とのキャプションを添えている。

　ファン・フォロワーからは「意図的なわけだろ！」「これをアシストって言っていいのか」「確かにらしいと言えばらしいか…」「パニックに陥っているマーラーがキュートだ」「間違いなくイングランドにとってのビッグプレーだった」などなど、さまざまな声が寄せられている。

　日本は２試合を戦って１勝１敗の５ポイント。連勝を飾って９ポイントのイングランドがプールＤの暫定首位に立った。プールＤはほかにアルゼンチン、サモア、チリが同居。日本は現地29日の次戦でサモアと対戦する。

構成●THE DIGEST編集部

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