ラグビー

「あれだよ、ブライトンがマンUを叩きのめしたろ?」イングランド代表が日本戦で“珍アシスト”が生まれた新事実を告白!「実は準備していたんだ」【ラグビーW杯】

THE DIGEST編集部

2023.09.19

意外とSNSが大好きなマーラー。TikTokではC・ロナウドの顔に自身をコラージュした画像も。(C)Getty Images

 イングランド代表の名プロップが話題を集めた"珍アシスト"の舞台裏を明かした。

 現地9月17日、ラグビーワールドカップ2023のプールD第2戦でイングランド代表は日本代表と対戦。前半は互角の展開をみせながら13対9で折り返し、後半も半ばまでで1点差に詰め寄られるなど苦戦したが、そこから3トライを奪って一気に突き放した。終わってみれば34対12の快勝で5ポイントを上積みし、2連勝でプールDの単独首位に立っている。
【動画】日本vsイングランド戦、マーラーの"頭によるパス"から生まれた珍トライをチェック!

 試合の分岐点のひとつとなったのが、後半16分のプレーだった。13対12の局面で、イングランドはSOジョージ・フォードのパスをFBフレディー・スチュワートがキャッチし損ねてしまう。流れた球に向かって飛び込んだのがPRのジョー・マーラー。彼に当たった球が前方に転がったため、日本はノックオンかと一瞬足を止めてしまうが、集中力を切らさなかったLOのコートニー・ローズが拾って持ち込んでトライ。TMO(ビデオ判定)の結果、マーラーの手や腕ではなく頭に当たっていた事実が判明し、正式にトライが認められたのだ。

 マーラーのまさかのヘディングによるアシストは欧州メディアで「新しい戦術か?」「歴史的アシスト」「まぐれでも圧巻」「魔法のモヒカンだ」など、あらゆる角度からいじられた。マーラーもまんざらでもない様子で、試合前日にあった出来事に着想を得ていたと話して、周囲を驚かせている。

 英衛星放送『Sky Sports』のインタビューに応じた33歳の屈強フォワードは「あれはね、実のところ準備していたんだ(笑)」と即答。そのうえで「日本戦の前にもダン・コールとジェイミー・ジョージとヘディングの練習をしたよ。土曜日にブライトンがオールド・トラフォード(敵地)でマンチェスター・ユナイテッドを叩きのめしたろ(3-1で勝利)。あれにインスピレーションを得て、実際の試合に持ち込んだってわけさ」と真相を明かしたのである。
 
 英紙『Daily Mail』などは「マーラーは冗談を飛ばしてマンUをコケにした」とこのコメントを紹介したが、マーラーは自身のX(旧ツイッター)で面白おかしく伝える記事を引用しながら「冗談じゃないってば!」と訴えた。頭でのアシストは意図的ではなかったように見えるが、こればかりは本人の主張を信じるほかないか。

 ちなみにマーラーはブライトンに近いイーストボーンの出身で、幼い頃から故郷のサッカークラブを応援してきたという。そんなブライトンもマーラーの想いを受けて公式Xを更新。「昨夜の偉大な勝利を祝福するよ! 残りのゲームにも幸運を!」と綴り、「ところで大会が終わったら我々に連絡をくれないか。君はセットプレーで必要な人材なんだ」と洒落たジョークで返している。

 そしてマーラーは対戦相手だった日本代表への感謝も忘れなかった。X上で「昨夜のテストマッチに勝って2連勝を飾れて嬉しい」と記し、そのあとになんと日本語で「厳しいテストをしてくれた日本代表に感謝します」と書き添えている。

構成●THE DIGEST編集部

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