中国・杭州で開幕した第19回アジア大会。現地９月20日に行なわれた男子バレーボールで、韓国代表が格下のインド代表にフルセットの末に敗れるという波乱が起きた。

　世界ランキング27位の韓国に対して、インドは同73位。セットカウント１－２からなんとか追いついたが、最終セットを15対17で落として苦杯を舐めた。過去アジア大会では３度の優勝を誇り、1966年大会から14大会連続でメダルを獲得中。その記録が途絶えそうだと、韓国メディアは戦々恐々としている。

　スポーツメディア『MKスポーツ』は「まさに杭州の惨劇だ。インドに敗れるようでは17年ぶりの金メダルはおろか、61年ぶりのメダルなしも現実味を帯びる」と断じる。そのうえで「攻撃があまりにも単調だった。相手の高さになす術がなく、敗れるべくして敗れた」と手厳しい。

　翌日のカンボジア戦で意地をみせて３－０のストレート勝ちを収め、なんとかプール２位でベスト12進出を決めたが、同メディアは「男子バレーボール代表は昨今、まるで結果を残せていない。アジアでも強豪とは言えず、日本、イラン、カタールに引き離れる一方で中国やバーレーンに追われる立場となっている」と評する。ちなみに９月30日から日本などで開催されるパリ五輪男子予選に韓国はエントリーできていない。
  　韓国の決勝トーナメント１回戦の相手はパキスタンに決まった。だがそこに勝っても次はカタールvsバーレーンの勝者と当たり、さらに準決勝に進んでもイランvsタイの勝者と戦う厳しい山に入った。

　なお日本代表は３連勝でプールＦを首位通過。９月22日の決勝トーナメント１回戦ではカザフスタンと対戦する。

構成●THE DIGEST編集部

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