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バレーボール

「目の色がまったく違う!」ガビの“執念”に屈した眞鍋ジャパン。フルセットで善戦するも、強豪国との差が浮き彫りに【女子バレー】

永野祐吏(THE DIGEST編集部)

2023.09.25

ブラジルの大エース、ガビ(奥)に23得点を奪われた日本。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

ブラジルの大エース、ガビ(奥)に23得点を奪われた日本。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

 日本と強豪国の差はどこで生まれたのか――。

 パリ五輪出場を懸けた『ワールドカップバレー2023』の女子大会が国立代々木競技場 第一体育館で開催された。9月24日の最終日、日本代表はブラジルと対戦。格上にフルセット(21-25、25-22、25-27、25-15、10-15)まで持ち込んだものの、一歩及ばず2敗目を喫した。

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 ベンチで戦況を見守った眞鍋政義監督は、「一応フルセットまで持っていきましたが、終始押され気味でした。ブラジルの勝負に対する“執念”を、ネットを挟んで感じました」と相手の強さを認めた。

 両チーム最多23得点を挙げた、ブラジルの絶対的エース“ガビ”ことガブリエラ・ギマラエスを引き合いに出した眞鍋氏は、「20点以降、勝負強い選手がコートに何人いるか。ガビなんかは目の色がまったく違いました。手元のデータはそんなに(ブラジルと)変わらない。でも私が感じるのは終盤、勝負どころの点数の取り方。それが世界トップチームとの壁かな」と課題を明示したうえで、以下のように続けた。

「そういうところを今後我々が勉強しないといけない。ステップアップするためには必要なこと」
 
 夢の切符を逃した火の鳥NIPPON。ラストチャンスは、来年6月17日時点での世界ランキングだ。1試合ごとに変動する同ランキングは、直前に行なわれるネーションズリーグ(VNL)1次ラウンドまでが反映されることになる。

 今後VNL、さらには五輪でトルコやブラジルのような強豪に当たる可能性は十分にある。そこに向け「メンタル強化」に重点を置いた眞鍋監督は、「やっぱり間があるスポーツはメンタルが本当に左右する。メンタル、心の持ちようは1秒で変わる一方、技術は数か月、1年かかる」と強化の方針を示した。

 五輪出場権の王手をかけながらも、5勝2敗で3位と屈辱を味わった日本。眞鍋監督は「それぞれ反省してもらって、悔しい気持ちを今後どう活かすか」と選手の成長に期待を寄せた。

取材・文●永野祐吏(THE DIGEST編集部)

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