フランスで桜の戦士たちが、小さくない話題を呼んでいる。

　連日熱戦が繰り広げられている「ラグビーワールドカップ（W杯）2023」。１次リーグ・プールDの第３戦が９月28日（現地）に行なわれ、日本代表がサモア代表に28-22で競り勝ち、決勝トーナメント進出に王手をかけた。
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　序盤はサモアの強力なモールに苦戦した日本だが、粘り強い守備と組織的な素早い展開から３トライを奪取。難敵を振り切り、今大会２勝目を挙げた。これで次戦（現地10月8日）のアルゼンチン戦に勝てば、自力での１次リーグ突破が決定。日本開催だった前回大会に続くベスト８進出に期待が膨らむ。

　勇猛果敢なファイトを見せる日本は、辛口なジャッジを下す英国メディアにとっても無視できない存在となりつつあるようだ。大衆日刊紙『Daily mail』はジャパンの精神的支柱であり、サモア戦で前半32分にトライを決めたリーチ・マイケルのコメントを紹介。リーチは「W杯が進むにつれ、我々は成長し、チームとして向上しつつある」と同紙に自信に満ちた言葉で次戦への抱負を語っている。

「アルゼンチン戦は我々だけでなく、彼らにも大きなプレッシャーがかかる。勝てば次のステージに行けるという、日本にとって新たな歴史となる。それは信じられないほどの成果になるだろう」
  　大一番のアルゼンチン戦に向け、ベテランも気合十分で鼻息も荒い。「しかし、我々は来週の準備に集中し、一貫性を持ってアルゼンチン戦で良いプレーをする必要がある」とも話し、日本代表のスローガンとなっている『Our Team』をあらためて強調している。

　リーチに直撃取材した同紙のクロク・ムッシュ記者は「日本のフランカー、リーチ・マイケルは、ブレイブ・ブロッサムズ（日本代表の愛称）がグループステージ最終戦でアルゼンチンを破り、フランスでのラグビーW杯で新たな歴史を作ろうとしている」と言及。「ジェイミー・ジョセフ率いるチームは今年の大会に向けた10試合で９敗を喫したが、アルゼンチンに勝てば、初めて海外大会で決勝トーナメントに進出する可能性がある」と説明する。

　さらに開幕前の下馬評は決して高くない日本が、いまやプールDの「台風の目」として現地でも注目されていることを同記者は強調。ナントで開催される運命の一戦には早くも、熱い視線が注がれているようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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