運命の大一番に向けて、相手チームも気力を高めている。

　現地９月30日、フランス・ナントのスタッド・ド・ラ・ボージョワールでラグビーワールドカップ（W杯）2023の１次リーグ第３戦が行なわれ、プールDのアルゼンチン代表（世界ランキング９位）は、チリ代表（同22位）に59－5と大勝。W杯史上初の南米対決を制し、2015年大会以来２大会ぶりの８強入りへ大きく前進した。

　立ち上がりから試合を優位に進め、24－0で前半を折り返したアルゼンチン。後半も一方的な展開は変わらず、54点差という大量リードでノーサイドを迎えた。４トライ以上を奪取すると与えられるボーナスポイントを獲得したチームは、２勝１敗の勝点「９」で日本代表に並ぶと、総得失点差では上回り、プールD２位に浮上した。
  　すでにイングランド代表が３勝０敗の勝点「14」で首位通過を決めているプールD。試合後、大会公式サイトが掲載した記事によれば、決勝トーナメント進出の残り１枠を日本と一騎打ちになったアルゼンチンは、10月８日に行なわれる１次リーグ最終戦に向けて、並々ならぬ意気込みを示しているという。

　なかでも同代表ヘッドコーチ（HC）を務めるマイケル・チェイカ氏は、日本の印象について、「彼らは前回のW杯で準々決勝に進出した素晴らしいチームだ」とコメント。アルゼンチンが前回大会で１次リーグ敗退を喫している点にも触れ、「そのポジションに立つことに、とても飢えている」と話していた。

　果たして１次リーグ最終戦では、どのような戦いが繰り広げられるのか。雌雄を決する戦いは、日本時間８日の午後８時にキックオフを迎える。

構成●THE DIGEST編集部

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