アジアのスポーツの祭典で見せた涙の抱擁は、いまだ色あせない。
現地10月8日、中国・杭州で開催された「第19回アジア競技大会」が、16日間の熱戦に幕を下ろした。前代未聞のアクシデントや感動が多く生まれ、話題に事欠かなかった。
なかでも日中ヒロインが見せた、国境を越えた絆は観る者の琴線に触れる至極のシーンといえるだろう。
競泳最終日・女子50メートルバタフライの表彰式直後、そのシーンは起きた。銅メダルを獲得した日本の池江璃花子と、優勝を飾った25歳の張雨霏(チョウ・ウヒ)が涙を流しながら、お互いの健闘を称え合い抱擁。会場に詰めかけた観衆から万雷の拍手がいつまでも鳴り響いた。
池江にとっては、2018年にインドネシア・ジャカルタで行なわれた同大会以来5年ぶりの表彰台だった。19年末に白血病を克服して以来、初めて国際舞台でのメダルを嚙みしめた池江は感極まって涙。そんな彼女の姿を見た張雨霏は競技に戻ってきた池江を称えるかのように熱い抱擁を交わしたのだ。
この胸熱シーンは中国メディアも取り上げたほど、大きな反響を呼んだ。中国唯一の英語スポーツテレビ番組『CGTN Sports Scene』によると、「私は池江璃花子選手に『泣かないで、泣かないで』と言いました。表彰台で彼女の名前が発表されたとき、私はすでに泣きそうになりました」とメダル授与の時点で、張雨霏は涙腺が緩んでいたと明かす。
彼女は続けて、「でも、まだ表彰式の最中でした。私は泣くわけにはいかないと思いました。すると、彼女が涙を流しながらコーチに抱きついているのが見えました。もう涙を抑えることができませんでした」と涙を流した理由を一部説明している。
今大会の中国は、地元の熱烈な応援を背に圧巻のパフォーマンスを見せた。ダントツの金メダル(201個)を獲得し、総メダル数は383個で、他国を大きく突き放した。
ところが連日の好結果に一喜一憂する地元メディアも、なんとこのシーンだけは「別格」と断言しており、「真のスポーツマンシップ」「ふたりの友情が輝きを増す」など喝采が送られた。中国・江蘇省に拠点を置くニュースメディア『徐州』は「中国の張雨霏と、日本の池江璃花子の涙の抱擁は永遠に語り継がれるべき」と言及。ゆえに、今大会屈指のベストシーンだと強調している。
中国以外でも、この場面は話題になっている。香港を拠点とする国際ジャーナリストのヌリー・ビタチ氏は自身のX(旧ツイッター)にアジア大会の印象的な場面に挙げており、「彼女らはスポーツのライバルでありながら、同じ旅を共有するアジアの友人でもある。中国と日本の水泳スター選手が、2023年アジア競技大会で健闘を称え合った。本当に感動的な瞬間だ」と振り返っている。
日中ヒロインが育んできた友情シーンは、いまもファンを虜にしている。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】ライバルとの熱い絆!池江璃花子が中国のヒロインと感涙抱擁(2分58秒~)
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なかでも日中ヒロインが見せた、国境を越えた絆は観る者の琴線に触れる至極のシーンといえるだろう。
競泳最終日・女子50メートルバタフライの表彰式直後、そのシーンは起きた。銅メダルを獲得した日本の池江璃花子と、優勝を飾った25歳の張雨霏(チョウ・ウヒ)が涙を流しながら、お互いの健闘を称え合い抱擁。会場に詰めかけた観衆から万雷の拍手がいつまでも鳴り響いた。
池江にとっては、2018年にインドネシア・ジャカルタで行なわれた同大会以来5年ぶりの表彰台だった。19年末に白血病を克服して以来、初めて国際舞台でのメダルを嚙みしめた池江は感極まって涙。そんな彼女の姿を見た張雨霏は競技に戻ってきた池江を称えるかのように熱い抱擁を交わしたのだ。
この胸熱シーンは中国メディアも取り上げたほど、大きな反響を呼んだ。中国唯一の英語スポーツテレビ番組『CGTN Sports Scene』によると、「私は池江璃花子選手に『泣かないで、泣かないで』と言いました。表彰台で彼女の名前が発表されたとき、私はすでに泣きそうになりました」とメダル授与の時点で、張雨霏は涙腺が緩んでいたと明かす。
彼女は続けて、「でも、まだ表彰式の最中でした。私は泣くわけにはいかないと思いました。すると、彼女が涙を流しながらコーチに抱きついているのが見えました。もう涙を抑えることができませんでした」と涙を流した理由を一部説明している。
今大会の中国は、地元の熱烈な応援を背に圧巻のパフォーマンスを見せた。ダントツの金メダル(201個)を獲得し、総メダル数は383個で、他国を大きく突き放した。
ところが連日の好結果に一喜一憂する地元メディアも、なんとこのシーンだけは「別格」と断言しており、「真のスポーツマンシップ」「ふたりの友情が輝きを増す」など喝采が送られた。中国・江蘇省に拠点を置くニュースメディア『徐州』は「中国の張雨霏と、日本の池江璃花子の涙の抱擁は永遠に語り継がれるべき」と言及。ゆえに、今大会屈指のベストシーンだと強調している。
中国以外でも、この場面は話題になっている。香港を拠点とする国際ジャーナリストのヌリー・ビタチ氏は自身のX(旧ツイッター)にアジア大会の印象的な場面に挙げており、「彼女らはスポーツのライバルでありながら、同じ旅を共有するアジアの友人でもある。中国と日本の水泳スター選手が、2023年アジア競技大会で健闘を称え合った。本当に感動的な瞬間だ」と振り返っている。
日中ヒロインが育んできた友情シーンは、いまもファンを虜にしている。
構成●THE DIGEST編集部
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