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マラソン・駅伝

「次こそは僕もこの舞台で走りたい!」悔しさをバネに飛躍した鈴木健吾!日本記録保持者ながら“謙虚”な姿勢【MGC】

永野祐吏(THE DIGEST編集部)

2023.10.13

15日のMGCで優勝候補に目される鈴木健吾。(C)THE DIGEST

15日のMGCで優勝候補に目される鈴木健吾。(C)THE DIGEST

 パリ五輪のマラソン日本代表選考レース、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)が10月15日に開催される。13日に事前会見で日本記録保持者の鈴木健吾(富士通)は、「生活、練習、全てにおいてMGCのためにやってきました。当日は強い思いを持ってしっかり走っていきたいと思います」と意気込みを語った。

 そんな彼は前回のMGCでは37キロで先頭に踊り出るも、最後はスタミナが足りず7位と失速。この時の悔しさを原動力に2021年のびわ湖毎日マラソンでは、非アフリカ出身で初となる2時間4分台を叩き出したのだ。日本最速男の称号を手にしながらも、謙虚な姿勢を貫く。
 
「あまり日本記録保持者っていう感じでは、自分のなかでは無くて、僕はどちらかというと『なんかやってやろう!』というチャレンジングな戦い方が好き。チャレンジャーの気持ちで臨みたい」

 4年間で大きく成長を遂げた28歳は、現在の状態を問われると「やってみないと分からない。ボチボチって感じです」と言葉を濁した。それでも、「4年前のMGCを経験して、その後東京オリンピックを目の前で見て、次こそは僕もこの舞台で走りたいなっていう思いが強くなりました。4年間パリオリンピックにこだわってやってきたので、まずは2枠ってところをしっかり狙っていきたい」と鋭い眼差しで前を見据えた。

取材・文●永野祐吏(THE DIGEST編集部)

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