ラグビー

「コルビのスタートは早すぎた?」南ア1点差勝利の明暗を分けたキック阻止に仏紙が疑惑を指摘【ラグビーW杯】

THE DIGEST編集部

2023.10.16

俊足を飛ばして相手のコンバージョンキックを阻止したコルビ。仏メディアからは「スタートが早すぎたのでは?」と疑惑も向けられている。(C) Getty Images

 ラグビーワールドカップは現地時間10月15日、準々決勝のフランス対南アフリカがパリ郊外のスタッド・ド・フランスで行なわれ、前回王者の南アフリカが29-28で勝利を収めた。開催国の敗退を地元メディアも大々的に報じているが、1点差の勝負で明暗を分けたかもしれない"あるワンプレー"には疑惑の目も向けられている。

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 フランス紙『L’EQUIPE』は、「チェスリン・コルビはトーマス・ラモスのコンバージョンキックに早すぎたのか?」と題した記事を掲載。前半22分にフランスのペアト・マウバカのトライによって与えられたコンバージョンキックを、南アフリカがチャージして2点を阻止した場面をクローズアップしている。記事では、「それは害のない行為だったかもしれないが、結局のところ、レ・ブルー(フランス代表の愛称)にとってこの2得点は非常に高くつき、この試合の決定的なジェスチャーのひとつになったかに見えた」とこのプレーを振り返っている。

 そして、同紙は一連のプレーの当事者となった南アフリカのコルビとフランスのラモスの動きと位置関係に焦点を当て、「放送局TF1が明らかにした画像では、トーマス・ラモスが助走を始める前にコルビがゴールラインを少し離れているように見える。南アフリカ人選手が最初の3メートルをスプリントしたとき、彼(ラモス)はかろうじて右足を動かした」として、コルビのスタートがラモスの助走開始より早かったのではないかと疑いをかけた。

 結果的にスコア上の明暗を分けるワンプレーとなっただけに、これを敗戦の一因と見る向きもあるだろう。しかし、同メディアは「この問題について最終的な意見を形成することは困難だ」としたうえで、「レ・ブルーが最後に2点及ばなかったとしても、試合の非常に早い段階で起きたこの失敗自体はフランスフィフティーンの失敗を説明するものではない」とし、同プレーが敗戦の決定的な要因ではないとしている。

構成●THE DIGEST編集部
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