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モータースポーツ

「何もない車で、何もない週末…」終始苦戦したラスベガスGP、角田裕毅への各国メディアの採点&寸評は?

THE DIGEST編集部

2023.11.22

ラスベガスGPでは苦戦を余儀なくされた角田。残るはアブダビGPだ。(C) Getty Images

ラスベガスGPでは苦戦を余儀なくされた角田。残るはアブダビGPだ。(C) Getty Images

 F1第22戦のラスベガス・グランプリで、アルファタウリの角田裕毅は週末を通して、「AT04」のペース不足に苦しみ、決勝でもレースの大部分で後方を走行しながら、終盤でリタイアを喫している。

【動画】F1公式も角田裕毅のベルギーGP決勝のパフォーマンスを絶賛!
 予選Q1ではトラフィックの影響もあってタイヤを温められず、アタックラップでコースオフして最後尾に沈んだ角田は、決勝でソフトタイヤを選択し、スタート時の前方の混乱を利用して最高で10番手まで浮上したが、その後はタイヤの劣化もあって順位を落とし、10周目でタイヤ交換を余儀なくされてからは、ポイント圏内からは程遠いレースに終始し、残り4周でマシントラブルによりリタイア、18位完走扱いとなった。

 北中南米3連戦とは対照的な低迷ぶりに、各国メディアの角田に対する評価は、同じく苦しい週末を送ってレースでも序盤でクラッシュを喫したランド・ノリス(マクラーレン)とともに厳しいものとなり、イギリスのF1専門サイト『PLANETF1.COM』は10点満点の採点で最低タイの「5」をこの日本人ドライバーに与え、「ユウキにとっては、何も起こらないレースだった。ラスベガスでは順位を上げるのに苦労し、最終的には数周を残してリタイアすることになった」と綴っている。

『CRASH』の採点は及第点の「6」だったものの、寸評は「ソフトタイヤでのスタート時は順調だった角田だが、その後は厳しいレースとなった」とネガティブに総括。一方、『RACE FANS』は「過去数戦でかなり好調だった後のラスベガスで、角田はベストな状態ではなかった。予選で最後尾に沈むのに、ペナルティーは必要なかった。決勝ではリスキーなソフトタイヤでのスタートを選択したが、セーフティーカー(SC)出動のタイミングが彼の戦略を台無しに……」として、こちらは「4」の低採点となった。

『MOTORSPORT WEEK』の採点は「5」で、「アルファタウリは初めて、両ドライバーのセットアップを変えたが、このギャンブルはユウキにとって実を結ばなかった。最後尾からスタートした決勝で、ソフトタイヤの彼は前方の混乱を避けていきなり順位を上げることができたが、以降はフロントタイヤのグレーニングが悪化し、パワーユニットに関する疑わしい問題がリタイアに繋がった」と苦しいレースを振り返っている。

 単独採点の「3」を付与したのは『TOTAL MOTORSPORT』で、「角田にとっての恐ろしい週末。レースではマシントラブルでリタイアする前、大幅にペースを欠いた」。イギリスのスポーツ専門サイト『sportskeeda』は、「角田は土曜日、ダニエル・リカルド(予選15番手・決勝14位)に敗れた。レースについては、2人を同じ視点で評価することはできない。日本人ドライバーだけが、ソフトタイヤでのスタートで賭けに出たためだ。アルファタウリは、全体的に期待を下回るパフォーマンスに終わった」と評するが、採点は「6」だった。
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