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フィギュア

「すげえ刺激だよ」“4回転の神”が宇野昌磨に強烈なライバル心! 初のGPファイナル制覇へ闘志満々「世界王者を倒したい!」

THE DIGEST編集部

2023.12.06

世界王者の宇野(左)に、米国のマリニン(右)は尊敬の眼差しを送るも、強烈なライバル心を燃やしている。(C)THE DIGEST、Getty Images

世界王者の宇野(左)に、米国のマリニン(右)は尊敬の眼差しを送るも、強烈なライバル心を燃やしている。(C)THE DIGEST、Getty Images

 決戦に向けて、モチベーションは大いに高まっているようだ。

 現地12月7日から中国・北京で開幕するフィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル。特に男子シングルは、例年にないハイレベルな争いが予想されている。

 日本男子は世界王者の宇野昌磨を筆頭に、NHK杯で宇野を上回り優勝した鍵山優真、2年連続ファイナルに駒を進めた三浦佳生の3人が出場。一方の海外勢は、今シーズン驚異の「300点超え」を果たしているアメリカのイリア・マリニン、フランスの新鋭アダム・シャオ イム ファが、日本勢の大きな壁となることが予想されている。

 北京を舞台に行なわれる大一番の直前、五輪公式サイト『Olympics.com』は初のGPファイナル優勝が期待されるマリニンに独占インタビューを敢行。今季封印している代名詞の4回転アクセル”解禁”を示唆するなか、世界王者に羨望の眼差しを送りながら、「とても刺激を受けている」という見逃せないコメントを残している。

 マリニンは今年10月、さいたまスーパーアリーナで行なわれたジャパンオープンに2年連続で出場。カーニバル・オン・アイスで宇野の滑りを間近で見たとき、「すごく刺激を受けたよ」と感嘆。「特にショウマ・ウノのエキシビションプログラム(今季のフリー)は、今までにやったことのないもので、彼のいつものスタイルとは違うものだった」と指摘。世界王者の演技に、思わず目を奪われたという。
 
 続けて、「ウノがさらに上達しようと努力しているのを見ると、彼から世界タイトルを奪って倒したいモチベーションがさらに高まるんだ。本当に励みになるし、僕をやる気にさせてくれる」と断言。宇野の存在は、競技をするうえで大きなモチベーションにつながっていると強調した。

 地元で迎えたGPシリーズ初戦、ショートとフリーの合計で驚異の310.47点を叩き出し、今季世界最高をマーク。歴代でも4位に相当する異次元の得点で、絶好のスタートを切ったマリニン。最大の武器を跳ばなくても、他の4回転ジャンプのクオリティと、表現面は昨シーズンから大きく進化を遂げ、それが結果として表れたことで、より自信を深めている。

 12月2日に19歳になったばかりのマリニンは「健康でいること、経験を積むこと、そしてより完璧なスケーターになること」を念頭に置きながら、「どれだけ自分をプッシュできるかということと、競技の目標という点で、やり過ぎないようにすることが本当に取り組むべき大きなことのひとつだと思う」と説明。

 ゆえに、「目標のひとつは、本当にしっかりしたプログラムレイアウトを持つこと、そしてできるだけ一貫性を保ち、ミスをしないことだと思う。プレッシャーの中で起こりうる些細なミスは許されない」と断じ、実力者が集う北京での戦いに向けて気持ちを引き締めた。

 史上空前の氷上バトルが展開される今季のGPファイナル。昨シーズン彗星のように現れ、「4回転の神」と称される男は、より進化した姿で日本勢の前に立ちはだかる。

構成●THE DIGEST編集部

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