格闘技・プロレス

「正直、10ラウンドに崩れ落ちたのはびっくりした」10回KO勝ちの井上尚弥「自分がやってきたことが証明されて、ホッとしている」

THE DIGEST編集部

2023.12.26

試合後に「ファンの皆さんが喜ぶような試合、見たい試合を実現していきたい」と語った井上。写真:福冨倖希

 12月26日、東京・有明アリーナでボクシングの世界スーパーバンタム級4団体王座統一戦が行なわれ、WBC・WBO同級王者の井上尚弥(大橋)がWBA・IBF同級王者マーロン・タパレス(フィリピン)に10回KO勝ち。井上が史上2人目となる2階級での4団体統一王者に輝いた。

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 試合を終えて、「まず対戦を受けてくれたマーロン・タパレス選手に感謝したい。ありがとうございました」と対戦相手に敬意を表した井上は、「約1年ぶりに階級をひとつあげて、こうして4本のベルトを集めることができたのも、皆さんの応援のおかげ。大橋会長、帝拳プロモーション、NTTドコモ、Lemino様のご尽力があったからこそだと思います」と関係者への感謝を口にした。

 対戦相手のタパレスについては、「非常にタフで気持ちの強い選手。自分が戦前に予想していた通りだった。そんな選手に10ラウンドKOで勝つことができて、自分がやってきたことが証明されて、いまホッとしています」と語り、「ポイント的にリードしているというのは感覚的につかんでいて、(タパレスが)非常にポーカーフェイスで耐えていたので、正直、10ラウンドに崩れ落ちたのはびっくりした。ただ、自分もいいパンチを蓄積させていたので、相当ダメージがあったんだろうと思います」と試合を振り返った。
 
 今後の目標については、このように話している。「適性階級はスーパーバンタム級だと思っている。来年、再来年と、この階級でもっと強い姿を見せられるように精進していきたい。来年5月に噂されている試合が実現するかどうかは、これから交渉を詰めていくところ。ファンが喜ぶような試合、見たいという試合を実現していきたいので、どんどん声を挙げていただけたらと思います」。

 井上は最後に、「こうして皆さんの前でいい試合をお見せすることができて、自分自身うれしく思う。今年も残すところある数日。皆さん、いい年をお迎えください。今日は応援ありがとうございました」と、あらためて感謝の気持ちを伝えた。

構成●THE DIGEST編集部

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