“モンスター”の圧倒的な強さに米記者も大興奮だ。

　12月26日、ボクシングWBC&WBO世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥（大橋）は、東京・有明アリーナにてWBA&IBF同級王者マーロン・タパレス（フィリピン）と対峙。この世界が注目するビッグマッチで10回１分２秒KO勝ちを収め、テレンス・クロフォード（米国）以来、史上２人目の２階級４団体統一王者となった。

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　終始コンスタントに手数を出していた井上は４回終盤、左フックからの連打でダウンを奪ったが、そこからタパレスが奮闘。心が折れないフィリピンの31歳に対して、日本人ファイターも苦戦を強いられる。ヒリヒリとした展開が続くなか、再び試合が動いたのは10回。強烈な右ストレートで２つ目のダウンを奪い、戦いに決着をつけた。
  　この結果を受け、米著名ボクシングライターのダン・ラファエル氏は、すぐさま自身のX（旧ツイッター）を更新。KOシーンについて、「イノウエの右ストレートが炸裂し、タパレスはカウント内に立ち上がれない！」と興奮気味に記すと、「偉大なファイター！これで世界戦の戦績は、21勝無敗19KOだ」と驚異的な数字を共有している。

　また、米専門サイト『Boxing Scene』のジェイク・ドノバン記者は、「（バンタム級完全制覇から）54週間弱で２階級の４団体統一を果たしたが、これは歴史上の誰よりも早い」と反応。米放送局『ESPN』のマイク・コッピンジャー記者は、「７月のスティーブン・フルトン（米国）より抵抗したタパレスだが、イノウエにタイトルを奪われた」と報じている。

　バンタム級に続いて再び４つのベルトを手にした井上。その圧倒的な強さには、ただただ驚かされるばかりだ。

構成●THE DIGEST編集部

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