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「本当に辛い状況だと思います」3.11被災者の羽生結弦が能登半島地震に言及「一刻も早く平穏が訪れますように」

THE DIGEST編集部

2024.01.03

能登半島地震を受けて羽生はSNSを更新。被災者へ気遣いを見せた。(C)Getty Images

能登半島地震を受けて羽生はSNSを更新。被災者へ気遣いを見せた。(C)Getty Images

 自らも被災した経験を持つからこそ、発信しないわけにはいかなかった。

 フィギュアスケートの男子シングルでオリンピック2連覇を飾った羽生結弦が、1月1日の午後11時16分に自身の公式X(旧ツイッター)を更新。同日の午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とするマグニチュード7.6、最大震度7を記録する「令和6年能登半島地震」について言及した。

 元旦の日本列島を巨大地震が襲った。津波が押し寄せ、地震により石川県輪島市では火災が発生し、観光名所である「朝市通り」が一面焼け野原に。老舗ビルなども倒壊し、道路には亀裂や大きな地割れが起き、ライフラインが遮断されるなど、いま現在も地震による大きな被害が確認されている。

 地震発生から約7時間後、羽生はXの文面に「大きな地震、緊急地震速報の音、津波への不安が続き、本当に辛い状況だと思います」と綴ったうえで、「一刻も早く、平穏が訪れますように祈っています」と願いを込め、被災地への気遣いを示した。
 
 羽生自身も、2011年3月11日に発生した東日本大震災で被災に遭い、練習拠点だったアイスリンク仙台は破損。一時閉鎖に追い込まれた。当時16歳だった青年は避難所生活を余儀なくされ、スケートを続けることも困難だった経験を持つ。

 甚大な被害を被った地域でトレーニングを積んだ羽生にとって、この大災害はのちに彼の人生に絶大な影響を及ぼしたといっても過言ではない。アジア人として初の金メダルを獲得した14年のソチ五輪、66年ぶりに2連覇を飾った18年の平昌五輪など、フィギュアスケート界の絶対王者に成長を遂げた時も地元である仙台や震災被災者たちに寄り添う姿勢は変わらず、プロ転向後もアイスショー『notte stellata』などで、その気持ちを表現。現在も途切れることなく続けている。

 震災に心を痛めた稀代のスケーターは、被災地への復興を願う気持ちはどこにいても変わらない。

構成●THE DIGEST編集部

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