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格闘技・プロレス

「成長が止まっている」格闘王・前田日明が”キング・カズの次男”三浦孝太を一刀両断! 右拳骨折も厳しく言及「出稽古が必要」【RIZIN】

THE DIGEST編集部

2024.01.04

大晦日のリングに上がった三浦(右)は皇治(左)にTKO負け。RIZIN2連敗を喫した。(C) RIZIN FF

大晦日のリングに上がった三浦(右)は皇治(左)にTKO負け。RIZIN2連敗を喫した。(C) RIZIN FF

 無残なTKO負けを喫した「キング・カズの次男」に格闘王が苦言を呈した。

 2023年12月31日、大晦日の風物詩である『RIZIN.45』が、さいたまスーパーアリーナで開催。第8試合は、日本サッカー界の象徴『キング・カズ』こと、三浦知良を父に持つ孝太がMMAデビュー戦となった皇治と対峙。2回に『鋼のエンペラー』の強烈なパンチで倒れた三浦はサッカーボールキック3連発を顔面に浴びると、レフェリーはたまらずストップ。鼻から流血した21歳は肩を落とし、リングを去った。
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 序盤は決して悪くなかった。1回に三浦の右ストレートが顔面を捉え、相手の足元がふらつく場面があった。若きファイターは攻勢をかけて、もう一発パンチをかましたところ、ここで思わぬアクシデントが起きた。

 のちに21歳は「打撃でいけるなと思って、打撃をやり合っている間に右拳が折れてしまって、組みの展開に持っていけなかった。右腕に力が入らなくなってしまってパニックになった」と告白。1回終了後、セコンドに右拳の骨折を言い出せないまま、「パニックの間に(休憩が)終わってしまった」と振り返り、勝負の2ラウンドに突入してしまったと吐露した。

 右拳を破壊した三浦は、なかなか前に踏み込めず防戦一方に。逆にリズムを掴んだ皇治がグラウンドでのパウンドがヒットすると、顔を背けた三浦に強烈なキックをお見舞い。顔面を蹴り抜かれて鼻から血が飛び散り、皇治の容赦ない連続キックに三浦はガードが精一杯。ゴングが鳴るのを待つしかなかった。

 試合後は右拳に包帯がグルグルに巻かれ、トレーナーに肩を借り右足も少し引きずりながら会見場に登場。「うーん。まあ、普通に悔しいですね」と言葉少なに話した。昨年5月、YA-MANにTKO負けを喫し再起を期して臨んだ一戦だったが、無念のRIZIN2連敗となった。

 骨折した右拳については、「完全に治るのに2、3か月かかるかもと(ドクターに)言われた。RIZINが一番大好きな舞台だが、来年はもっとコンスタントに試合をして格闘技をしたい」と述べ、「格闘技が好きなので。(気持ちは)折れていない」と引き続き、RIZIN参戦を希望した。
 
 だが識者は、敗北を喫した若きファイターの戦いぶりに厳しいジャッジを下している。

 元プロレスラーで『格闘王』と称された総合格闘技プロモーターの前田日明氏は、自身の公式YouTubeチャンネル内で『RIZIN.45』を統括。この試合についても、鋭い観察眼で持論を展開している。

 まずMMAデビュー戦の皇治については、「思った以上に総合に対し、トレーニングが身についている」と好評価。一方、敗れた三浦には「ちょっと成長が止まっている」と一刀両断。「練習環境を考えるべき」と指摘しながら、「いろんなところに出稽古などに行って、いろんなタイプとスパーリングした方がいい」と提言。格闘王の目からは鍛錬が足らず、三浦のファイトは物足りないように見えたようだ。

 早くも正念場を迎えた三浦。逆境をバネに、ここから巻き返すことができるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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