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スロベニアの新星に高梨沙羅が板を提供! “ロスバゲ”のピンチも欠場回避し、総合首位をキープ【W杯ジャンプ女子個人戦】

THE DIGEST編集部

2024.01.14

高梨沙羅の板で飛ぶプレブツの姿。(C)Getty Images

高梨沙羅の板で飛ぶプレブツの姿。(C)Getty Images

 1月13日、ノルディックスキージャンプ女子W杯の9戦目が札幌市大倉山ジャンプ競技場で開催された。ロストバゲージのトラブルに見舞われ、機材が間に合わなかったスロベニア選手に日本チームが奔走したようだ。

 当初は12日に公式練習が実施される予定だったが、1日後ろ倒しにするなど大会側はスケジュールを調整。それでも10選手の用具は間に合わず、今季総合トップ10のうち5人がこのハプニングに巻き込まれた。

 この状況に日本チームは黙って見ていられなかった。高梨沙羅、伊藤有希、一戸くる実らが、急きょ困っている選手に必要な用具を提供。ほかにもアレクサンドリア・ルーティト(カナダ)やカタリナ・アルトハウス(ドイツ)の協力もあり、スロベニアの3選手は欠場を回避しした。
 
 彼女たちの尽力もあり、18歳の新星ニカ・プレブツ、2021年世界選手権ノーマルヒルを制したエマ・クリネツ、カトラ・コマーは見事予選を突破。本戦の直前には自前の道具が会場に到着した。調整しないまま本戦に臨んだことも響き、今季個人総合首位につけるプレブツは2本目のジャンプでビンディング(スキー板に靴を取りつける器具)が外れるアクシデント。それでも10位に入り26ポイントを獲得し、首位をキープした。

 スロベニアのスキー連盟によれば、そんな彼女は試合後「今日はジャンプの質よりも競技に参加することが重要だった。だからスキー板を貸してくれたサラ・タカナシとウェアを貸してくれたアレクサンドリア・ルーティトには凄く感謝している。彼女たちのおかげで予選に出られた」と謝辞を述べた。

構成●THE DIGEST編集部

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