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マラソン・駅伝

松田瑞生、“五輪切符”逃すも悔いなし! リベンジ果たせず引退か?「大好きな大阪で最後の五輪へのチャレンジが出来てよかった」

THE DIGEST編集部

2024.01.30

東京五輪に続き、またも五輪代表を逃した松田。(C)Getty Images

東京五輪に続き、またも五輪代表を逃した松田。(C)Getty Images

 1月28日に行なわれた『大阪国際女子マラソン』で、世界選手権で3度代表の松田瑞生(ダイハツ)は2時間23分7秒で日本人2番手の3位となり、“パリ五輪切符”を逃した。

 代表1枠を争う「MGCファイナルチャレンジ」を兼ねた同大会で、東京五輪代表の前田穂南(天満屋)が2005年のベルリンマラソンで野口みずきがマークした日本記録を19年ぶりに更新する2時間18分59秒を叩き出した。

【動画】懸命に前を追った松田のゴールシーン

 中間点過ぎに前田がペースアップしたのに対し、松田は対応出来ず、追う第2集団からもこぼれた。懸命に前を追い、佐藤早也伽(積水化学)をかわすも、最後まで前田の背中を捉えられなかった。

 4年前は設定タイムを上回る2時間21分47秒で走破し、東京五輪代表3枠目に名乗り上げたものの、その後に行なわれた名古屋ウィメンズマラソンで一山麻緒(資生堂)に記録を塗り替えられたため、補欠となっていた28歳ランナー。

 リベンジを誓い4年間取り組んできた松田は、レース後「悔しい気持ちでいっぱい。大阪の大声援の中、最後走ることができて本当に良かった。ありがとうございました。(山中美和子監督には)10年間ここまで育てて頂いて本当にありがとうございました」と涙ながらに感謝の気持ちを述べた。
 
 勝負のレースから一夜明けた29日、自身のSNSを更新。「何も思い残すことはないと言い切れるほどに充実した合宿期間を送ることができ、調整もしっかり合わせられて自信を持ってスタートラインに立つことができました」と振り返ったうえで、以下のように続けた。

「結果に繋げることが出来なかったけれど、この日を迎えるまで自分自身と本気で向き合い競技に打ち込むことが出来ました。だからこそ私が見えていた走る景色は美しかったです。最後の最後まで絶えぬ大声援を聞きながら走ることが出来て本当に幸せでした。

 大好きな大阪で最後の五輪へのチャレンジが出来てよかったです。私に関わってくれた全ての方々に感謝の気持ちでいっぱいです。沢山の温かいご声援ありがとうございました」

 2022年に結婚し、将来的に「子どもがほしい」と公言している松田。一部では“引退”の2文字が囁かれているが、はたしてどのような決断を下すだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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