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「誠実性が損なわれる!」元世界王者チェンがワリエワ処分に言及。団体繰り上がり金メダルに「間違いなくクリーンなスポーツの勝利」

THE DIGEST編集部

2024.01.31

ワリエワ(右)の処分により、米国が団体金メダルに繰り上がった。チェン(左)が心境を語っている。(C)Getty Images

 長期間にわたり調査が続いていたフィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワのドーピング問題。1月29日、スポーツ仲裁裁判所(CAS)はついに4年間の資格停止処分と、その間の成績を失格とすると発表した。

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 2022年北京冬季五輪の期間中にドーピングの陽性が発覚したワリエワ。ロシア反ドーピング機関(RUSADA)は、陽性となった際の年齢が15歳(現在17歳)という「保護対象者」であったことを理由に「過失なし」と訴えていたことで、国際スケート連盟(ISU)や世界反ドーピング機関(WADA)が異議を唱えていた。

 約2年の時を経て、CASはついに結論を出した。これを受け、ISUはROC(ロシアオリンピック委員会)から団体戦金メダルを剥奪。一つずつ順位は繰り上がり、2位のアメリカが優勝、日本は銀メダルとなった。
 
 米国の団体メンバーのひとり、ネイサン・チェンは「この決定は、間違いなくクリーンなスポーツの勝利である」と米放送局『CNN』で喜びを語り、「しかし、このようなことが起こったという事実は誰も得をしない」と口にする。

 世界選手権3度制した王者は、「我々はキャリアを通じて、クリーンな状態で競技に臨んできた。自分たちが摂取する物質はすべて事前にチェックしている。クリーンでなければ、スポーツの誠実性が損なわれる」と同じスケーターとして厳しい目を向けた。

 そして「色んなことが起こるけど、今はこのスポーツの行方を見守ることが楽しみだ」と競技の将来性に期待を寄せた。

構成●THE DIGEST編集部

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