格闘技・プロレス

スターダムに大激震!創業者ロッシー小川EPを“契約解除”へ「所属選手・スタッフに対する引抜き行為があった」

どら増田

2024.02.05

スターダムの創業者であるロッシー小川氏。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

 女子プロレス団体スターダムに激震が走った。スターダムを運営している株式会社ブシロードファイトは5日、公式サイトにて、スターダムの創業者であり、現在はエグゼクティブプロデューサーを務めていたロッシー小川氏との業務委託契約を4日付けで解除したと発表したのだ。
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 ブシロードファイトでは「当社は、2019年より、スターダムの創立者であるロッシー小川氏と本契約を締結し、同氏をエグゼクティブプロデューサーとして迎え、スターダムに関する業務を委託して参りました。しかしながら、この度、同氏による多数のスターダム所属選手・スタッフに対する引抜き行為があったことを覚知し、本契約を解除するはこびとなりました」とその理由を明らかにしている。

 契約解除の発表後、小川氏は自身のXを更新し「突然、昨日の試合後に契約解除を通達されました。事の真実はいずれ話すこともあるでしょう。今は選手たちが心配です。これまで13年間スターダムを応援ありがとうございました。これからはブシロードが作るスターダムとなります」と、4日に開催したエディオンアリーナ大阪第1競技場大会の終了後に契約解除されたとした上で、いずれ何らかの形で真実を明らかにするとしている。

 スターダムでは昨年後半になって興行面での不手際や、過密スケジュールから、怪我や体調不良で欠場者が続出したことによる選手たちからの不満を受けて、社長の原田克彦氏が昨年の12月1日付けで退任しており、岡田太郎氏が新社長に就任。

 これを受けて小川氏は「本日、ブシロードファイトの新人事が発表されました。事業譲渡してから4年間、私は運営に対して口を挟まないようにしていた。本意で無いことも沢山あったし、我慢を繰り返してきた。だから岡田新社長には真摯に選手、スタッフ、ファン、マスコミに向き合ってもらいたい。老兵の願いである」と岡田新体制に期待を寄せていた。
 
 しかし、年が明けると「小川氏が退社して新団体を設立するのでは?」という情報が業界内で飛び交い始め、「スターダムの契約更新期限となる3月末がXデーになるのでは?」という憶測も呼んでいたが、こうした小川氏の動きを察知したブシロードファイトが、契約更新期間を待たずに契約解除に踏み切ることで、小川新団体への選手やスタッフの流出を食い止める狙いがあったのだろう。

 小川氏はブシロード買収時にスターダムの全ての権利を譲渡しており「これからはブシロードが作るスターダムになる」のは事実で、小川氏が新団体を設立する場合は、アルシオン、スターダムを設立した時と同じく、全く新しい団体を作ることになる。

 スターダムは創立13周年記念大会を終えたばかり。今年は4月に横浜BUNTAIでプロレスこけら落とし興行が決まっており、選手が離脱するようなことがあれば痛手。また年内には岩谷麻優の自伝を映画化した『家出レスラー』の全国公開も決まっているだけに、今回の騒動をいち早く終息し、業界全体が良い方向に進むことを願うばかりだ。

取材・文⚫︎どら増田

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