格闘技・プロレス

【新日本】レインメーカーショックから12年…オカダ・カズチカが棚橋弘至との物語に終止符! 最後は「潰すかんな!このヤロー」と強がりつつ号泣

どら増田

2024.02.13

新日本でのライバル関係には“一旦”ピリオドを打った棚橋(左)とオカダ(右)。写真:新日本プロレスリング

 新日本プロレスはビッグマッチ『THE NEW BEGINNING in OSAKA』2.11大阪・大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)第1競技場大会を開催した。今大会はアメリカAEWへの移籍が決まっているウィル・オスプレイの新日本ラストマッチと、アメリカWWEまたはAEWへの移籍が濃厚なオカダ・カズチカの大阪ラストマッチとあって、チケットは事前に完売。追加席もすぐに売り切れたため、同会場ではコロナ禍明け後、初となる札止めの観衆が駆けつけた。

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 第5試合では、オカダが棚橋弘至と最後の一騎討ち。オカダは武者修行から凱旋帰国した2012年2月の大阪大会で、棚橋が保持していたIWGPヘビー級王座に挑戦。レインメーカーで棚橋を破り、IWGP王座を奪取。新日本マットにレインメーカーショックを与えた。そこから棚橋とオカダは、オカダの16戦8勝5敗3分けというライバルストーリーを経た上で共闘、石井智宏を加えたトリオでNEVER無差別級6人タッグ王座を獲得している。

 また棚橋の壁を越えたオカダは、新日本の新たな象徴として、昨年の創立50周年イヤーも盛り上げていった。しかし今年1月、1月末日で新日本を退団することを発表。2月に行なわれる新日本の大会は、この日の大阪大会、22、23日の札幌・北海きたえーる2連戦の3大会をフリーという形で出場する。

 試合前の煽り映像では、レインメーカーショックから棚橋とオカダのストーリーが流される。まず先に棚橋がテーマ曲を前のテーマ曲である『HIGH ENEGY』との合体バージョンで大盛り上がりの中リングへ。続いてオカダの入場には久々にレインメーカードルが降り注ぎ、あの頃と同じ金髪のオカダに場内は大オカダコール。17度目となるシングル対決の試合開始のゴングが鳴るとオカダコールと棚橋コールが交互に沸き起こる。

 試合はこれまでの二人の闘いの総決算のような展開に場内は沸きまくり、棚橋が意地を見せつける中、最後はオカダが執念のレインメーカーで、あの日と同じく3カウントを奪取。試合後、二人は額を合わせながら会話を交わすとハグを交わす。棚橋が引きあげると、リングに残ったオカダはリングのキャンパスに描かれたライオンマークに座礼。ここでオカダは堪えきれなくなり涙。立ち上がってファンに頭を下げると、最後はステージでレインメーカーポーズを決めて、オカダコールが鳴り止まぬ中、オカダは姿を消した。
 
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「棚橋さんあってのレインメーカー」「新日本の誇りになれるように次も進んでいきたい」