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マラソン・駅伝

事故前にキプタム家を訪問した4人組は潔白を主張! 世界記録保持者の車に「不備なし」。同乗者が証言したこととは?

THE DIGEST編集部

2024.02.17

事故で命を落とした世界最速男キプタム。(C)Getty Images

事故で命を落とした世界最速男キプタム。(C)Getty Images

 人類史上初のマラソン「2時間切り」に最も近いと思われていた男、ケルビン・キプタム(ケニア)さんが現地2月11日、交通事故に遭って亡くなり、今もなお世界中の陸上ファンが悲しみに暮れている。

 昨年10月に行なわれたシカゴ・マラソンで2時間0分35秒の世界新記録を打ち立てたキプタムさん。ジェルヴェ・ハキジマナコーチと女性1人を車に乗せエルドレットに向かっていた際、カプタガット地区で木に衝突し、帰らぬ人となった。

 24歳のランナーの突然の死を父のサムソン・チェルイヨットさんは受け入れられないようで、ケニア局『Citizen TV』で「事故の4日前に州議会議員を名乗るグループが彼を探しに来たが、彼らは身分証を見せなかった」と見知らぬ訪問者を怪しんだ。

 その後、「エルゲヨ マラクウェ郡のイテン署で取り調べを受けている」とケニアの日刊紙『Daily Nation』が伝え、「刑事は現在4人の男の訪問の動機と、事故との関連性を調査中」と記していた。

 彼らは、「マラソンスターと契約を交わそうと、中国の企業から派遣されてきたという。そして『我々が取引していたものは何であれ、この家族を助けるものであった』」と潔白を主張したと、同国ポータルサイト『Kenyans』が取り上げた。
 
 事故に巻き込まれるも一命をとりとめた同乗者の女性、シャーロン・コスゲイさんは病院での治療を終え、現在、自宅療養を行なっている。エルゲーヨ・マラクウェト警察本部長のピーター・マリンジ氏は、「事故前、機械的な故障の形跡はなく、ブレーキやタイヤ、ライトなど良好だった。事故車に不備はなかった」と明かした。コスゲイ氏は「車が道路から逸れたようで、気づいたときには手遅れだった」と事故の瞬間を証言した。

 ケニアの有望株を襲った悲劇。間もなく事故の詳細が明らかになりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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