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豪州GP7位の角田裕毅に賛辞止まず! 一方で不調のリカルドをレッドブル首脳も不安視… 母国メディアは「シート喪失の噂は根拠がない」と主張

THE DIGEST編集部

2024.03.28

チーム内競争が注目される角田(左)とリカルド(右)。(C) Getty Images

チーム内競争が注目される角田(左)とリカルド(右)。(C) Getty Images

 F1第3戦のオーストラリア・グランプリで、ビザ・キャッシュアップ・RB(以下RB)の角田裕毅は、8番グリッドからスタートしたレースで7位入賞を飾り、今季初のポイント獲得を果たした。

【動画】今季初ポイント! 豪州GP、角田裕毅の激走をチェック
 全セッションで好調ぶりを見せ、素晴らしいパフォーマンスを発揮して望外の結果を残した日本人ドライバーに対しては、各国メディアが軒並み高い評価を下したが、それは関係者も同様であり、RB首脳陣だけでなく、レッドブルのヘルムート・マルコ顧問も、角田への賛辞を惜しまなかった。

 レース後、記者団に対して「ユウキはレースで、非常に安定したラップタイムを記録した。我々は、彼が非常に成熟したドライバーとなったのを目の当たりにした」「彼は完璧な状態を保っている。今は順調に進化しており、ドライバー市場でも注目されている」と語った他、オーストリアの放送局『Servus TV』に対しても、以下のように角田を称賛している。

「彼は適切なスピードと、非常に特別な性格を有している。自分自身を型にはめないことで、それを好ましく思わない者もいるようだが、重要なのはスピードだ。彼が若いファンの間で大人気だという記事も読んだ」

「(豪州GPでは)一貫して良いラップタイムを記録した。(ハースのニコ・)ヒュルケン
ベルクに迫られた時、すぐに反応して3秒差をつけた。ハースは速かったが、ユウキは週末を通して完璧だった。間違いなく、成熟したF1ドライバーだ。彼は、我々に将来への自信を与えてくれる」

 一方、レッドブルの御大は、RBのもうひとりのドライバーであるダニエル・リカルドに対しては懸念を示しており、「開幕前のバーレーンでのテストでは良い兆候が幾つも見られたが、この数レースではあまり上手くいっていない。ダニエルには、安心し、自信をもって操れる車が必要だろう。チームがそれを彼に与え、彼が少なくともユウキと同じレベルに達することを願っている」と語った。

 このベテランドライバーは、ホームグランプリとなったオーストラリアGPで、予選ではラストアタックのタイムがトラックリミットで無効となり、Q1敗退の憂き目に遭い18番手に終わった。決勝では積極的な戦略で巻き返しを図ったものの、12位が精一杯。角田との差が一段と目立つ結末となってしまっている。
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