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モータースポーツ

豪州GP7位の角田裕毅に賛辞止まず! 一方で不調のリカルドをレッドブル首脳も不安視… 母国メディアは「シート喪失の噂は根拠がない」と主張

THE DIGEST編集部

2024.03.28

 一部では、早々にリカルドがRBのシートを奪われ、レッドブルのリザーブドライバーであるリアム・ローソンに取って代わられるとも報じられているが、スポーツ専門放送局『FOX SPORTS』のオーストラリア版サイトは、「リカルドの“死”の噂は非常に誇張されたものだ」と主張した。
 
 同メディアは、「彼が開幕2戦で振るわず、メルボルンでの週末で調子を上げたいと考えていたが、そうはならなかった」として、去就に関する話題が上がるのは理解できるとしながらも、「かといって、レッドブルが“斧”を研ぐほどに事態は悪化したのか? 一部でセンセーショナルに報じられているように、4月末でシートを失う可能性があるほど、彼はペースを乱していたのか? 答えはノーだ」と綴り、さらに以下のように続けている。

「リカルドがマイアミGP(第6戦)を前にRBのシートを失う可能性があるという噂は全く根拠がなく、またオーストラリア人ドライバーが24戦という長いシーズン中の、たった3つのレースでキャリアを台無しにしたという議論も無意味である。彼に対する一部の過剰反応を見ると、リカルドがグリッド上で最もパフォーマンスが悪いドライバーであると思われるかもしれないが、その考えは実際の数字によって否定されている」

 こう綴り、同メディアは各チームの予選における両ドライバーの平均タイム差を算出。これによると、RBは開幕3戦で角田が「0.240秒」リードしているが、このタイム差は全体6番目に大きいもので、RB以上の数字を示したのはザウバー、レッドブル、ウィリアムズ、アストンマーティンの4チームだ。

 また、同様に平均最終順位の差も明らかにされ、ここでも角田がリカルドを「1.67位」優っている。こちらは10チーム中7番目の多さであり、レッドブル、ウィリアムズ、アストンマーティンの3チームがRBを上回っている。

 前者のデータでは、オーストラリアGPでのトラックリミットで無効になったタイムを見れば、さらに角田との差は縮まることもあり、他チームとの相対的な見方からも、決してリカルドがチームメイトに対して大きく後れをとっているわけではないと、同メディアは主張する。

 また、彼がフィードバックという点でチームに多大な貢献を果たしていることも強調。「今季だけでも、RBが前進を果たす上で(リカルドの働きは)極めて重要だった」と綴った同メディアは、マルコ顧問も同様の評価を通算8勝のドライバーに対して下していると伝えた。
 
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