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格闘技・プロレス

「賞賛し、尊敬に値する」米記者も涙を浮かべたブル中野のWWE殿堂入り式典の“英語スピーチ”が反響止まず!「満足に話せないはずなのに…」

THE DIGEST編集部

2024.04.16

ブル中野が日本人女性として初めてWWE殿堂入りを果たした。(C) WWE

ブル中野が日本人女性として初めてWWE殿堂入りを果たした。(C) WWE

 伝説の日本人女子プロレスラーが披露した、珠玉の英語スピーチが大きな感動を呼んでいる。

 全世界165か国で放映され、10億人以上が熱狂するスポーツエンターテインメント団体「WWE」のホール・オブ・フェーム(殿堂入り)が現地4月5日に行なわれ、かつて全日本女子プロレスやWWF(現WWE)、WCWなど日米マットで一世を風靡したブル中野が同授賞式に出席。日本人女性として史上初となるWWE殿堂入りの喜びを語った。

 全日本時代から交流のある“メドゥーサ”ことアランドラ・ブレイズの紹介で登場したブル中野は、現役時代を彷彿とさせる青いフェイスペイントで入場。「世界の女帝」として、米マットでも恐れられたレジェンドの威風堂々とした姿に会場は大興奮。観衆から割れんばかりの歓声が送られた。
 
 56歳になった彼女は「お久しぶりです。この賞を受け取れることを本当に嬉しく思います。ずっとずっと待っていました」と、なんとすべて英語で話し始めた。

「WWEで1994年、最高の経験をしました。30年前です。私は26歳でした。WWEでの生活は本当に大変で、プロレス以外何も知らなかった私は辛い経験をしました。1か月で28試合、本当にタフな期間を過ごしました」

 米国に来た当時は英語がまったく喋れず、携帯電話もないため会場への移動やホテルの手配に苦労したエピソードを明かすと、「とてもとても大変な日々でしたが、たくさんの友人に助けられました。みなさんの手助けもあり、遠征を続けることができました」とファンに向けて謝意を示した。

 続けて、「プロレスは世界共通」と表現すると、「英語が喋れなくとも、同じ空間で試合をしてリングに入って過ごす。そこで私は生きていると感じました」と話し、ライバルのメドゥーサはもちろん、米国時代にサポートしてくれた故ルナ・バションに感謝の意を述べた。

 スピーチの途中にはWWEユニバースからも声援が飛び、イヨ・スカイやASUKA、カイリ・セインら同団体で活躍中の日本人女子スーパースターたちもリングサイドで拍手を送る。「WWEユニバースの皆さんありがとう。ブル中野を受け入れてくれて、私の心を貫きました。私たちは永遠にプロレスを通してつながっています。もし、何か生まれ変わるようなことがあれば、またブル中野として生まれ変わりたいです。そして、WWEのリングに戻ってきます。皆さんとまた、お目にかかれるのを楽しみにしています。この賞は私の宝物です」と挨拶を締めくくると、会場は温かい拍手に包まれた。
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