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格闘技・プロレス

アウトボクシングも撃ち合いも上手くいく可能性は低い… 英国紙も井上尚弥の圧倒的優位を予想! 唯一の懸念材料は“1990年の衝撃的番狂わせ”

THE DIGEST編集部

2024.05.02

5月6日に東京ドームで雌雄を決する井上(左)とネリ(右)。写真:福冨倖希、Getty Images

5月6日に東京ドームで雌雄を決する井上(左)とネリ(右)。写真:福冨倖希、Getty Images

 5月6日に東京ドームで行なわれる王者・井上尚弥とルイス・ネリ(メキシコ)とのスーパーバンタム級4団体王座を賭けたタイトルマッチは、世界的にも大きな関心を集めている。
【PHOTO】井上尚弥がKO勝利!史上2人目となる2階級での4団体統一王者に輝く!

 各国メディアはそれぞれ様々な形でこの一戦を取り上げて展望を行なっており、気合十分の“パンテーラ(豹)”ネリの健闘を期待しながら、やはりここまで26戦全勝(23KO)という圧倒的な戦績を残し、異次元の強さを見せつけている“モンスター”井上が優勢との見方が大部分を占めているようだ。
 
 そんな中、イギリスの日刊紙『Evening Standard』も目前に迫った世紀の一戦に注目し、「井上がリングに戻ってくる月曜日、東京ドームには5万人以上のファンが集まるだろうが、彼らは31歳の王者が議論の余地のないスーパーバンタム級での地位を守るための最新の防衛戦を行なう際に、ショッキングな事態が起こらないことを願っているだろう」と綴っている。

 このプレビュー記事において、同メディアは「日本の象徴的な会場でボクシングイベントが開催されるのは、1990年にジェームズ“バスター”ダグラスが無敗のマイク・タイソンをKOした1990年の衝撃的な番狂わせ以来である」と紹介し、この34年前の歴史的なハプニングが「ボクシングでは何が起こるか分からないという、チャンピオン・イノウエへの警告となるはずだ」と指摘した。

 とはいえ、同メディアもこの日本人ハードパンチャーが大きなアドバンテージを持っているという大方の見方に同調。「この日本人スター選手に集中力を欠くような気配は一切なく、元2階級世界王者との対戦において、絶対に慢心や油断はないだろう。『モンスター』は本当に特別なファイターであり、階級を上げてもそのパワーを保ち続け、マーロン・タパレスやスティーブン・フルトンを打ち破る素晴らしいパフォーマンスを見せている」と、王者の姿勢や能力を称えている。

 試合については、「ネリは以前に日本で行なった試合で2勝しており、相手をノックアウトするだけのパワーも持ち合わせているが、それでも彼が勝つことは難しいだろう。このメキシコ人が井上相手にアウトボクシングで臨むことは期待できず、また撃ち合いに持ち込むことも彼にとって上手くいく可能性は低いだろう」と、挑戦者にとって厳しいものとなることを示唆した。
 
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