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格闘技・プロレス

「井上尚弥はアメリカで戦う必要はない!」米大手プロモーターがモンスターの“海外進出"に異論!「ナルシスト」「身勝手極まりない」

THE DIGEST編集部

2024.04.24

昨年12月に2階級での4団体統一を果たした井上。写真:福冨倖希

昨年12月に2階級での4団体統一を果たした井上。写真:福冨倖希

 日本が世界に誇る無敵の”モンスター”は、アメリカに進出する必要があるのか。この論争に、大物プロモーターが一石を投じている。

 現地4月22日、米ボクシング専門メディア『Boxingscene』が世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥と共同プロモート契約を結ぶ米興行大手『Top Rank』のトッド・デュボーフ副社長のインタビュー記事を掲載。井上が5月6日に元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)と統一戦を行なう東京ドーム興行について、私見を語っている。

 デュボーフ氏は井上について、過去に見てきたボクサーの中でも「最も偉大なファイター」だと評し、「すでに業界のアイコンである」と高く評価している。続けて、「勝手ながら、私は(井上を)アメリカで迎え入れたいと思っている。彼は天才だ。アグレッシブなスタイル、両拳のパワー、ボクシングIQ、ディフェンス、オフェンスなど。彼はすべてをこなしている」と、井上の天才的なスキルに賛辞を送る。
 
 昨年12月にマーロン・タパレス(フィリピン)から2度のダウンを奪い、10ラウンドKOで勝利。テレンス・クロフォード(米国)に続き、史上2人目となる2階級での4団体統一王者となった日本人ボクサーには、母国でタイトル戦を戦い続けるやり方に異論を投げつける識者は少なくない。例えば、元WBC世界ウェルター級王者のショーン・ポーター氏は「ボクシング界で世界最高のスターになりたいなら、こっち(米国)での試合が必要だ」と発言。常にホームアドバンテージをもらう井上の実力を疑問視している。

 デュボーフ氏は、そんな周囲の声を理解したうえで、「イノウエはマーケットに恵まれている。彼はアメリカに行く必要はない。日本は経済が完全に発展しているし、大きなスタジアムとメディアプラットフォームがある」と、井上の米国進出に強い反対意見を示す。
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