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格闘技・プロレス

井上尚弥が貫録のTKO勝ち!1回にまさかのダウンも、”悪童”ネリを戦慄の右でリングに沈め4団体王座を見事防衛!

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2024.05.06

井上(右)の戦慄の右カウンターがネリに炸裂、TKO勝ちを収め、4団体王座を防衛した。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

井上(右)の戦慄の右カウンターがネリに炸裂、TKO勝ちを収め、4団体王座を防衛した。写真:田中研治(THE DIGEST写真部)

 無敵のモンスター伝説が継続した。

 5月6日、プロボクシングの4大世界戦が東京ドームで行なわれ、世界スーパーバンタム級4団体王座統一戦は王者・井上尚弥(大橋)がWBC同級1位で元世界2階級制覇ルイス・ネリ(メキシコ)と対戦。6回1分22秒に、井上の戦慄の右カウンターが炸裂し、衝撃のTKO勝ち。王者が2度目の王座防衛に成功した。

 序盤から激しい打ち合いが展開された。1回残り1分10秒、両者は近い距離からネリの強烈な左フックが井上の顎に炸裂すると、絶対王者はまさかのダウン。会場は大きなどよめきと、悲鳴が入り混じった。井上はダメージがまだ残るなか、クリンチや足で冷静にネリの攻撃をかわし、なんとか耐えた。

 だが、2回にモンスターが反撃する。強い右ボディを当てると残り50秒過ぎ、今度は井上がネリが攻撃したところをカウンター気味に左パンチを顔面に当てると、ネリはたまらずダウン。東京ドームは大きな歓声に包まれた。

 4回にはお互いリング中央でパンチを応酬。相手の出方を警戒しつつ、井上はネリを右拳で「来い!」と煽ると、すぐに強烈な右ストレートを放つなど、見せ場を作った。

 5回、徐々に主導権を握った井上は足を使いながら確実にネリにパンチを浴びせ、ダメージを与えていく。そして残り33秒過ぎ、井上の左パンチが再びネリの頭を叩くと、メキシコ人ボクサーは2度目のダウン。井上はすぐさまラッシュ、そして右ストレートでネリを追い込んでいくが、惜しくもゴングが鳴る。
 
 そして歓喜の瞬間は6回に訪れた。ネリが防戦一方になると、2分過ぎに井上が連打で押し込むと、最後は右パンチがネリの顎を捉えて3度目のダウン。ネリはマウスピースを外し、戦意を喪失。この瞬間、井上はコーナーポストに上がって歓喜の雄叫び。モンスターが鮮やかなTKOで悪童を葬り去った。

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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