かつて、しのぎを削った偉大な五輪金メダリストへの想いを覗かせた。
フィギュアスケート男子で五輪2大会連続メダリスト、世界選手権2連覇を飾った宇野昌磨が5月14日、都内で現役引退の記者会見を行なった。会見は所属するトヨタ自動車スポーツ部のYouTubeチャンネル『トヨタイムズスポーツ』でも生配信された。
【PHOTO】現役引退を表明した宇野昌磨!厳選フォトでその競技人生を振り返る
宇野は晴れやかな表情で登壇。「この度、私はフィギュアスケート選手を引退することになりました。これまで応援してくださったファンの方にすごい感謝していますし、これからもプロとして活動していきますので、応援して頂けたら嬉しいです」と、切り出した。
9日に自身のインスタグラムで現役引退を突然発表。世界中のフィギュア関係者、ファンに驚きを与えたが、同時に多くの労いのメッセージがたくさん届いた。宇野はSNSの反響について、「引退というのは悲しいのではなく、前向きに。悲しいという声も嬉しいかなと思うんですが、次に向けてスケートを頑張るという思いです」と語る。
また、今後はプロスケーターとして活動する予定であることを表明。「競技とは近くなるかもしれないですけど、毎日の練習が楽しくなるような、心から踊るようなスケートをしていきたい」と、あらたなるステージでの飛躍を誓った。
会見の終盤には「(現役引退を)考え始めたのは2年前ぐらい」だと告白。「引退する姿が想像できない中で全力でスケートを取り組んできましたけど、いろいろ経験をして今に至る」と吐露。初めて出場した2018年平昌五輪の銀メダルや世界選手権2連覇など、輝かしい実績を紹介されると、「振り返ると、本当にすごい道を歩んできたなと実感しております」と、思わず表情を緩めた。
そのなかで印象深く、自らのスケート人生に影響を与えるほどインスパイアされた人物として日米スケーターの存在を挙げた。
「僕はもともと、どうしてもいい成績を残してやるぞ! という強い気持ちで競技ができたというよりも、本当に毎日ベストを尽くす、目の前の試合を全力でベストを尽くすという気持ちでやってきたんですけど、それが(22年に)世界選手権で優勝したときに、もちろん引き続き頑張るという気持ちは変わりませんでしたけれども、ゆづ(羽生結弦)君の引退だったり、ネイサン・チェン(米国)選手の引退(※休養)もあり…ずっとともに戦ってきた仲間たちの引退というのを聞いて、すごく寂しい気持ちと、なんか取り残されてしまったという気持ちがありました」
「昔の映像とかを振り返ってみても、本当によく頑張った。ここまで毎日同じことを磨き上げれるのは自分のことなので、あまり褒めちぎりたくはないんですけれども、本当に素晴らしいことを成し遂げることができたなって僕は思っています。(例えば)記憶に残っているネイサンとゆづ君との試合なんですけど、彼ら2人は僕にとっては本当に雲の上の存在で、いつか同じ立場で戦えるようになりたいと思う、すごいスケーターの2人でした」
2014年ソチ、18年平昌五輪で男子シングル66年ぶりとなる連覇を飾った羽生。22年北京五輪で金メダルを獲得したネイサン・チェンへの想いを馳せた宇野。偉大な五輪王者2人の背中を追いかけ続けた結果、自らも後輩たちの手本として世界トップレベルの演技を披露し続けた。宇野は「大会よりも、2人の人間性というものの素晴らしさの方が僕は記憶に残るかな」とも話し、その振る舞いに深く感銘を受けたことを明かした。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
【PHOTO】「ゲームに費やせる時間が増えたかな(笑)」 らしさ全開の引退会見を行った宇野昌磨を厳選ショットで特集!
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フィギュアスケート男子で五輪2大会連続メダリスト、世界選手権2連覇を飾った宇野昌磨が5月14日、都内で現役引退の記者会見を行なった。会見は所属するトヨタ自動車スポーツ部のYouTubeチャンネル『トヨタイムズスポーツ』でも生配信された。
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宇野は晴れやかな表情で登壇。「この度、私はフィギュアスケート選手を引退することになりました。これまで応援してくださったファンの方にすごい感謝していますし、これからもプロとして活動していきますので、応援して頂けたら嬉しいです」と、切り出した。
9日に自身のインスタグラムで現役引退を突然発表。世界中のフィギュア関係者、ファンに驚きを与えたが、同時に多くの労いのメッセージがたくさん届いた。宇野はSNSの反響について、「引退というのは悲しいのではなく、前向きに。悲しいという声も嬉しいかなと思うんですが、次に向けてスケートを頑張るという思いです」と語る。
また、今後はプロスケーターとして活動する予定であることを表明。「競技とは近くなるかもしれないですけど、毎日の練習が楽しくなるような、心から踊るようなスケートをしていきたい」と、あらたなるステージでの飛躍を誓った。
会見の終盤には「(現役引退を)考え始めたのは2年前ぐらい」だと告白。「引退する姿が想像できない中で全力でスケートを取り組んできましたけど、いろいろ経験をして今に至る」と吐露。初めて出場した2018年平昌五輪の銀メダルや世界選手権2連覇など、輝かしい実績を紹介されると、「振り返ると、本当にすごい道を歩んできたなと実感しております」と、思わず表情を緩めた。
そのなかで印象深く、自らのスケート人生に影響を与えるほどインスパイアされた人物として日米スケーターの存在を挙げた。
「僕はもともと、どうしてもいい成績を残してやるぞ! という強い気持ちで競技ができたというよりも、本当に毎日ベストを尽くす、目の前の試合を全力でベストを尽くすという気持ちでやってきたんですけど、それが(22年に)世界選手権で優勝したときに、もちろん引き続き頑張るという気持ちは変わりませんでしたけれども、ゆづ(羽生結弦)君の引退だったり、ネイサン・チェン(米国)選手の引退(※休養)もあり…ずっとともに戦ってきた仲間たちの引退というのを聞いて、すごく寂しい気持ちと、なんか取り残されてしまったという気持ちがありました」
「昔の映像とかを振り返ってみても、本当によく頑張った。ここまで毎日同じことを磨き上げれるのは自分のことなので、あまり褒めちぎりたくはないんですけれども、本当に素晴らしいことを成し遂げることができたなって僕は思っています。(例えば)記憶に残っているネイサンとゆづ君との試合なんですけど、彼ら2人は僕にとっては本当に雲の上の存在で、いつか同じ立場で戦えるようになりたいと思う、すごいスケーターの2人でした」
2014年ソチ、18年平昌五輪で男子シングル66年ぶりとなる連覇を飾った羽生。22年北京五輪で金メダルを獲得したネイサン・チェンへの想いを馳せた宇野。偉大な五輪王者2人の背中を追いかけ続けた結果、自らも後輩たちの手本として世界トップレベルの演技を披露し続けた。宇野は「大会よりも、2人の人間性というものの素晴らしさの方が僕は記憶に残るかな」とも話し、その振る舞いに深く感銘を受けたことを明かした。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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