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バレーボール

最多25得点の活躍の裏で…女子バレー日本代表・古賀紗理那の主将たる振る舞い&ファンサービスを海外メディア称賛!【ネーションズリーグ】

THE DIGEST編集部

2024.06.01

日本を牽引する主将の古賀。その振る舞いが脚光を浴びた。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

日本を牽引する主将の古賀。その振る舞いが脚光を浴びた。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 ライバルとの一騎打ちを制したあとの振る舞いが、大きな脚光を浴びた。

 現地5月31日、バレーボールのネーションズリーグ(VNL)女子予選ラウンド第2週が中国・マカオで行なわれ、通算4勝2敗の日本代表(世界ランク8位)がパリ五輪の出場権を争うアジア最大のライバル・中国代表(同6位)と直接対決。セットカウント3-1で日本が完勝を収め、価値ある1勝を掴んだ。

 日本は主将の古賀紗理那が最多25得点と大活躍。さらに、途中出場の井上愛里沙がチーム2位の18得点と荒稼ぎするなど、出場機会が限られていた控え選手が躍動。完全アウェーの空気のなか、日本がリオ五輪金メダルチームを撃破し、世界ランクをひとつ上げ7位に浮上。残り5枚となったパリ五輪切符獲得へ、大きく前進した。

 常に声を張り上げチームを鼓舞し、攻守の軸として機能した古賀は試合後、中継したTBSのインタビューに対し、自身の声がかすれて聞き取りづらいことを詫びながら「最初のセットのところで、サーブで点数が取れたことでスタートよく入れた。(第2セットは奪われたが)3セット目を切り替えて連取できたことが、チームとして成長を感じれた」と充実した表情で振り返り、確かな手応えを掴んだ。

 石川真佑に代わり、第3セットから流れを変える殊勲のパフォーマンスを見せた井上は、「今日の一戦は大事な試合になると思った。今までの試合でいいパフォーマンスができず、もどかしい気持ちだった」と悔しさが募り、今までの鬱憤を晴らせたと笑顔を交えながら答えた。
 
 パリ五輪の出場権を争う屈指の好カードには、実は海外メディアも大きな関心を寄せていた。トルコのバレーボール専門メディア『Voleybol Magazin』は試合終了後、公式X(旧ツイッター)に日本と中国の国旗を添えて、「日本が中国に3-1で勝利! サリナ・コガが25得点で、この試合のトップスコアラーとなった」と報告。日本を牽引した頼れるキャプテンを称えた。

 他にも、スイスのバレーボール専門メディア『Volleyball World』は激闘後の古賀の振る舞いに注目。地元ファンがごった返すなか、疲労の色を見せず一人ひとり丁寧にペンを走らせてサインを重ね、時にはスマホで一緒にファンと収まる場面も。時間が許す限り、ファンの要望に応える古賀の姿に同メディアは感心していた。

 日本はネーションズリーグ予選ラウンド終了時の世界ランキングが、アジア・オセアニア地域で最上位、または五輪の出場権を獲得していない国のうち上位3位以内に入れば、パリ五輪の出場権を獲得する。アジア最上位枠を争うライバルを破り、五輪出場へ大きな弾みをつけた。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】激闘の中国戦ハイライト&疲労の色を見せず地元ファンにサインする古賀紗理那の姿
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