バレーボール

「思い切ってやろう」男子バレー若手ホープ・甲斐優斗の“価値あるプレー”を指揮官も絶賛!「まさに私が期待したもの」【ネーションズリーグ】

大田更紗(THE DIGEST編集部)

2024.06.05

コート上でまぶしい笑顔を見せる甲斐。期待の若手として注目されている。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 バレーボールネーションズリーグ(VNL)の男子予選ラウンド第2週1戦目が6月4日、西日本総合展示場(福岡・北九州市)で行なわれた。日本はイランを相手にセットカウント3-0(25-23、25-22、25-17)で快勝し、1次リーグの通算成績を4勝1敗とした。
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 この日、決勝点を挙げたのは期待の新星・甲斐優斗(専修大)だった。第3セット途中からコートに入ると、最後は完璧なサービスエースを決めてゲームセット。場内は割れんばかりの大歓声が巻き起こった。

 試合後のミックスゾーンで甲斐は、「3セット目の最後の1点ということで、試合が決まる1点になるので、思い切ってやろうと思っていた」と振り返る。超満員のファンから喝采を浴び、「日本ラウンドは、より声援が大きくなるので、楽しくプレーをしていた」と白い歯をこぼした。

 一方、フィリップ・ブラン監督は、甲斐について「もちろん彼は若くて有望な選手だと思っている」とコメント。「彼と話をした時に、『もしもパリ五輪に行きたいのであれば、価値がある選手だということを示しなさい。何か技術があるなら、それを示しなさい』と伝えた」と舞台裏を明かしたうえで、こう続けた。
 
「やはりオリンピックに連れていく選手というのは、ただ才能があるだけという理由で連れていくことはない。チーム全員に選手それぞれが自分の特徴をいかに出し切るかというのが重要で、それが彼に要求していたことだった」

 そして、ブラン監督は、この日の甲斐のサーブやスパイクの精度の高さに「まさに私が期待したものだった」と絶賛し、「これからも彼に機会を与えていきたいと考えている」と今後の起用に前向きな姿勢を示した。

取材・文●大田更紗

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