バレーボール

「僕のバレー人生のなかで悪い試合」リベロ山本智大がドイツ戦での“苦闘”を告白!「メンタル的にもしんどかった」【ネーションズリーグ】

大田更紗(THE DIGEST編集部)

2024.06.06

“落とさない男”山本は、この日も粘り強いプレーで会場を沸かせた。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 バレーボールネーションズリーグ(VNL)の男子予選ラウンド第2週2日目が6月5日、西日本総合展示場(福岡・北九州市)で行なわれた。日本代表はドイツをフルセットの末に3-2(25-22、22-25、25-27、25-23、15-8)で破り、1次リーグの通算成績を5勝1敗とした。
【PHOTO】観客も選手も「ハラハラする」展開! 日本がドイツとのフルセットの激闘を逆転で制す!

 セットカウント1-2と追い込まれてからの逆転勝利。ドイツの高さと力強い攻撃に苦しんだ。試合後のミックスゾーンで、リベロの山本智大は、相手チームの精度の高いサーブについて、「僕が受けてきたなかで1番良かったサーバーだった。ミスがない分、ストレスがかかった」と胸中を吐露した。

「しんどかったな。僕のバレー人生のなかで悪い試合だった」

 そう振り返った山本は「今日は負けゲームといってもおかしくなかった」とキッパリ。「悪いゲームがあまりないので、メンタル的にもしんどかった」と厳しい表情を浮かべながらも、「しんどい時を乗り越えてこそ成長すると思うので、ポジティブに捉えて次も頑張りたい」と前を向いた。

 この日、山本は客席に飛び込むスーパーレシーブも披露。「執念というか、落とせないという気持ちでボールを追った」と決してあきらめない姿勢を貫き、チームを勝利へと導いた。「ドイツはブロックとディフェンスもよく粘っていたので、なんとかみんなで取り返して勝てたので良かった」と胸をなでおろした。
 
 今回のVNLでは14人が登録されているが、五輪は2人減り12人しか代表入りできない。フィリップ・ブラン監督は、「パリ五輪にリベロは1人しか連れていけない」と説明しており、山本と小川智大がその1枠をかけて争う。

 山本は、ライバルの小川を「いいプレーヤー」と称えたうえで、「まずは自分が持っているものをしっかりコート内で100パーセント出すということを意識している。すべてのプレーで貢献したい」と意気込みをアピールした。

取材・文●大田更紗

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