6月7日、バレーボールの最強国決定戦「ネーションズリーグ(VNL)」は男子・予選ラウンド第2週の第3戦が西日本総合展示場(福岡・北九州市)で行なわれ、すでにパリ五輪の出場権を獲得している世界ランク4位の日本代表は、同1位のポーランド代表と激突。強豪相手に0-3(17-25、15-25、20-25)のストレート負けを喫し、福岡ラウンド初黒星。1次リーグの通算成績は5勝2敗となった。
【PHOTO】連日超満員!北九州市で開催されているバレーボール・ネーションズリーグの雰囲気を現地カメラが激写!
パリ五輪の代表メンバー12人を絞るため、日本は過去2戦からスタメンを大幅に変更。主将の石川祐希、高橋藍、西田有志らはベンチスタート。セッターは36歳の深津旭弘、オポジットに宮浦健人。アウトサイドヒッターに富田将馬と現役大学生の甲斐優斗を起用。ミドルブロッカーに山内晶大とエバデダン ラリーを置き、リベロは小川智大。選手層の全体的な底上げを図った。
第1セットはポーランドのエース・クレクの強打や高さのある攻撃に対応できず、常に先手を奪われる劣勢な展開に。結局一度もリードできず、ポーランドに先取された。
続く第2セットも、ポーランドが主導権を握る。ブロックポイントが光り、4連続得点。クレクを中心に左右を生かした多彩な攻撃でポーランドが点差を突き放していく。日本も甲斐のサービスエース、宮浦の剛打、途中出場の大塚達宣のバックアタックなどで食らい付くが、点差は縮められず。フィリップ・ブラン監督は終盤、本来リベロ登録の山本智大を投入。赤いユニホームを着て、「最強リベロ」と称される小川と同じコートでプレーする激レア・シーンが実現するも、最後は相手に押し切られて2セットを落とす。
崖っぷちの第3セットも、ポーランドが有利に試合を進める。日本は真ん中から大塚、宮浦のスパイクで反撃するも、世界ランク1位に君臨する強豪が着実に得点を積み重ねる。終盤、日本は連続得点で粘りを見せるも、最後は相手の強打に屈し、ストレートの完敗を喫した。
構成●THE DIGEST編集部
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