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「何の疑いもない試合が衝撃的な番狂わせに」伊藤美誠、勝利目前から“まさかの敗戦”に中国メディアも唖然!「かつてない試練に遭遇した」【卓球・WTTコンテンダーザグレブ】

THE DIGEST編集部

2024.06.08

WTTコンテンダー ザグレブで8強入りを阻まれた伊藤。まさかの敗退となった。(C) WTT

 卓球の国際大会「WTTコンテンダーザグレブ2024」は6月7日、女子シングルス2回戦が行なわれ、日本の伊藤美誠(世界ランク10位)がフランスのパバド(同27位)と対戦。2ゲームを先取するも、その後3ゲームを連続で奪われ、ゲームカウント2‐3で敗れた。

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 勝利を掴みかけていた中での悔しい敗戦だ。伊藤は11-5、11-9で最初の2ゲームを制しており、いずれも序盤からリードを保ちながら優位に試合を進めた。3ゲーム目もバックハンドでコースを鋭く突き、相手のサーブミスなどもあり一時は6点差に広げた。その後、10‐6とマッチポイントを握ったものの、パバドが6連続ポイントでこのゲームを逆転で奪取。パバドは高い集中力でサーブ、レシーブとも伊藤を大きく揺さぶりポイントにつなげた。

 4ゲーム目、伊藤はパバドに4点を先取されるなど追いかける展開となり、6-11で落とすと、最終第5ゲームもパバドの正確なレシーブ、またバックハンドの強打などによる攻めに苦しめられる。やはりリードを奪われ追いつくことができず、最後は6-10から伊藤のサーブミスで勝負が決した。

 伊藤は19歳のパバドがみせた驚異的な粘り、そして勢いの前に屈し、ベスト8進出を逃すこととなった。そして、伊藤にとってのこの痛恨の敗戦は、海外メディアでも大きく報じられている。

 中国のポータルサイト『捜狐』もこの一戦をレポートしており、「伊藤美誠は大きなアドバンテージを持っていたが、今回のザグレブでの敗戦は、一見なんの疑いもない試合が衝撃的な番狂わせとなった」「パボドとの試合において、伊藤はかつてない試練に遭遇した」などと伝えている。

 試合を決めきれなかった第3ゲーム後の展開を、「伊藤は第4ゲームで意気消沈し、すぐに6-11で敗れ、続くファイナルセットでも6-11で敗れた。2-3で逆転され、女子シングルスのベスト8から姿を消した」と振り返っており、「伊藤自身の気持ちの浮き沈みが敗因の主な理由だ」と分析している。

 また、「パバドの最近のパフォーマンスは目立っている」と勝者を称えるとともに、「パリ五輪で落選し、世界ランキングの上位に食い込むことを誓っていた伊藤は、最近あまり調子がよくなかった。今回はフランスの若手に引きずり下ろされた」と敗戦の印象を綴っている。

 勝利まであと一歩と迫りながら、試合をひっくり返されるという、まさかの敗北を喫した伊藤。世界トップクラスのレベルの高さを改めて思い知らされる一戦となった。

構成●THE DIGEST編集部

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